国内初導入の
デジタルフラッグとは?
6月9日にフェスティカサーキット瑞浪で開催された全日本で観測されたのがこのデジタルフラッグだ。これは全日本選手権では初の試みとなっている。もともとは台湾のコースを訪れた関係者がデジタルフラッグを体験したことでそのメリットを大いに感じ、今回の導入に向けて動いていたものが実現したという。およそ3年ほどの開発期間を要したそうだ。
▲操作はタッチパネル方式。表示したいポスト、フラッグをタッチするだけ
すでに前週に開催されたSL瑞浪大会で導入されており、雨のレースでもその視認性に問題はなく、いずれも好評だったという。操作はタッチパネル方式のシンプルさで、タブレットやスマートフォンを扱う感覚のままに操作が可能。また、デジタルフラッグの位置も、コース図上にドラッグ&ドロップするだけで移動させる簡単仕様だ。
▲LEDパネルはおおよそ60cm四方。防水仕様となっている
瑞浪では予備も含めて14台のフラッグ端末が用意され、もし故障などがあっても簡単に交換が可能とのこと。デジタルフラッグは、視認性の高さはもちろんのこと、タワーから一括管理が行えるので、いち早くフラッグ提示ができたり、ポストのオフィシャル人員を減らすことで救助員を増やす、といったやりくりもしやすい。レース時のみならず、通常のスポーツ走行においても、コースに人員を配することなくフラッグ提示が可能など、様々なメリットが挙げられるだろう。
▲警告やペナルティなどゼッケン番号も表示できる
LEDなので輝度も高く、視界の悪い雨の日や、暗くなってからも充分な視認性を確保できるためナイター営業などにはもってこいだろう。ジャッジ用カメラの導入、分+周回数のレース距離設定など、これまでも様々な試みを実施してきた瑞浪だが、今回も国内におけるデジタルフラッグの先鞭をつけることとなった。