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全日本選手権
JK Short Interview

Photo&Text:本誌・藤原浩

全セッショントップのパーフェクトウィン
武藤雅奈(YAMAHA MOTOR Formula Blue)


■おめでとうございます。動画インタビューでもありましたが、スタートで遅れてしまいました。特に慌てることなく、追いつく手応えはありましたか。
武藤:ありがとうございます。
タイムトライアルからペースは抜けているなと思っていたので、落ち着いて追いついて抜こうと思っていました。

■追いついてからは、様子を見るという間を置かずに、勢いのまま前に出ようと。
武藤:待っていたら置いていかれると思って、後ろについている方が不利なので早い段階で抜こうと思っていました。5コーナーで1回失敗しましたけど、4コーナーでうまくさせてよかったです。

■前に出てからは38秒代前半、ずっと同じペースで安定して走っていました。クルマもしっかり決まっていたのですか。
武藤:クルマは決まっていたんですけど、自分はこのレースウィーク安定していなくて。でも、今日になってから急に安定するよう。
すごくいいクルマを作ってもらって、とにかくクルマが速い。それで勝てたのだと思います。

■今季の開催コースの中では、一番自信も持っていたコースだと思います。
武藤:あまり自信はなくて、正直鈴鹿のほうが自信はあったんですけど。でも、テストのときはあまり速くなかったのですが、このレースウィークになってから急にトップの方のタイムで走れるようになったので、御殿場も得意なのかな、という感じです(笑)

■午後のレースへは?
武藤:酒井龍太郎選手がタイヤを使わずに上がってくるかなと思っていて、それを気をつけながらスタートをちゃんと決めて勝ちたいと思います。

■第8戦優勝、おめでとうございます。今回はニュートラリゼーションもありましたが、リスタートで後ろを気にしたりは?
武藤:後ろに酒井選手が見えていたので、急に上がってくるかなと思ったんですけど、リスタートで自分のペースが作れて上がっていけたので、良かったと思います。

■午前中と同じように安定していましたが、タイヤもそれほど消耗していなかったのですか。
武藤:タイヤはわからないですけど、路面が急に変わっていて、すごく後ろが滑る状況で、それを抑えるのが難しかったです。ちょっと重くもなっているし、逃がそうと思ってもできないから難しかったですね。

■完璧な内容で2連勝でした。
武藤:ちょっとスタートがまだ……。いいスタートとは言えないので、そこはもう少し改善できたと思います。

■あとは鈴鹿だけで、先程の話しでもあったように限定ライセンスがとれるランキング6位以内が見えてきますが、鈴鹿へ向けて。
武藤:鈴鹿も調子をだんだん上げていければいいし、好きなコースなので勝ちたいです。

今大会の優勝により、武藤はヤマハワークスへ2011年最終戦以来、じつに13年ぶりとなる最高峰クラス優勝をもたらした。さらに、今回はタイムトライアルから最後の決勝まで、全セッションで1位・ファステストを記録する完全優勝だった。
次戦、鈴鹿での活躍も期待したい。 





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