■全日本選手権
寺島知毅vs高島恒太
一騎打ちは寺島有利!!
今週末最終戦が行われる全日本選手権はFS-125部門とFP-3部門。これまで新東京、SUGOと2大会4レースが消化され、今回が3大会目となる。
この2部門に関しては、有効ポイントが開催レース数の50%とされているため、中山大会を含め6大会3レースが有効カウントされることとなる。
すでに、FS-125部門に関しては新東京・SUGOと4連勝した酒井龍太郎がタイトルを決定。今大会は限定Aライセンスの資格を得られるランキング6位までを巡る戦いと捉えることもできる。 一方、タイトル争いが今大会に持ち越されたのがFP-3クラスだ。
タイトルへの可能性を持っているのは、ランキングトップの寺島知毅と同2位の高島恒太の二人だが、状況は圧倒的に寺島が有利となっている。
二人はともに、これまでの4レース全てで得点を得ている。寺島は有効カウントではフルポイントの35点×2と予選2位/決勝優勝で得た34点を足した104ポイント。3レースで得られるフルポイントが105点のため、限りなくそれに近い点数を得ていることとなる。
一方、追う高島の有効ポイント数は95。内訳は35+30+30となっている。有効ポイントでのポイント差は9点あり、高島はこれを超える、もしくは並ばなければ可能性がない。ただ、高島の有効カウントされているポイントからも分かる通り、上積み幅は非常に少ない。フルポイント35点を獲得したとしても、かわりに30点の1大会が消滅するため、上積みは5点。つまり、高島は2レース両方ともにフルポイント、もしくはそれに準ずるポイント数を得られなければ、上積みも逆転も難しいということ。
具体的に言えば、予選は1位・2位以上、決勝では2レース優勝が絶対条件となっている。高島と同じように、寺島も上積みするためには予選1位・決勝優勝のフルポイントしかないとはいえ、逆にノーポイントであっても高島が前述の条件を満たさない限り逆転されることもない。
状況的に、追う高島が不利なのは否めない。決着がどうつけられるのか、注目は午前中の予選だろう。
■MOTUL KT-CHAMP
7人に可能性残るKT-CHAMP
果たして王冠は誰の頭上に!?
全3大会6レース中、5レースを有効カウントするKT-CHAMP。今回の最終戦ではランキング9位までにタイトルの可能性が残されていたが、そのうち小野大地と佐々木克行が最終戦を欠場となったため、実質的には7人でのタイトル争いとなる。
タイトル争いに残ったのは、ランキング上位から佐藤琉葵、谷飛鳥、上田凌成、八田宗之、森川貴光、舟橋弘典、柳沼光太だが、この内森川、舟橋、柳沼の3人は条件が非常に厳しいため、ほぼ上位4名に絞られたと考えてもいい。
自力での確定条件を持っているのは佐藤と上田。これはやはり優勝経験が大きく影響している。ほぼ互角の条件なのが、佐藤と上田で、ともに2勝すれば自動的にタイトル獲得。上田は、1/2位でもタイトル獲得となる。谷、八田は連勝したとしても、それぞれで自身と佐藤、上田との間には複数台を挟まなければならず、他者の援護が必要とされる状況だ。
今季のKT-CHAMPは大会ごとに上位陣の顔ぶれも変化してきたので、最後まで予断は許されない混戦模様。最後に笑うのは誰になるのか、見逃せない週末となりそうだ。
KT-CHAMPも最終戦ポイント早見表は こちら を参照のこと。