Sodi Japan Cup 2023全国大会 in ISHINO

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Sodiカートの頂上決戦、
Sodi全国大会が石野サーキットで開催!

10月21〜22日に愛知県・石野サーキットでSodiのレンタルカートを使用した今年最大のビッグイベント「ソディジャパンカップ全国大会」が開催。
初日の土曜日には5時間耐久、そして翌日曜日にはスプリントが行われ、2DAYにわたって全国から石野に集結したランカーたちによる熱戦が繰り広げられた!!

全国大会・5時間耐久レース
■開催日:2023年10月21日(土) ■開催地:石野サーキット ■天候:晴れ
Photo&Report:小出直人(本誌)
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全国から集結した20チームの
猛者たちによる5時間耐久レース


2DAY開催の全国大会、その初日は5時間耐久が行われた。全国のコースを代表して参加してきたのは20チーム。各チームとも精鋭を擁する手練れ達で構成された最速軍団だ。

今回は11回以上のドライバー交代が義務づけられ、また一人の走行時間も15分以上60分以下と制限される。これによりピットインで引き当てた速いマシンや、エースドライバーを使ったロングスタントが抑制されて、いわばチームの総合力が試されるようになった。

前日、金曜日の午後にバケツをひっくり返したような豪雨に見舞われたが、決勝当日は秋晴れの爽やかな天候に恵まれる。練習走行から始まり、2回のタイムアタックが行われ、その結果によって決勝グリッドが決定。Q1を4位、Q2をトップ通過して決勝PPをゲットしたのはTEAM SSだった。

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▲2つの予選を好成績で通過したTEAM SSが決勝PPゲット!

決勝スタートは耐久定番のルマン式。ホームストレートを挟んでマシンとドライバーが向かい合わせに並ぶ。スタートと同時にドライバーがマシンに駆け寄るわけだが、ここですってんころりんとやらかしたらヤバイ。見ている方もちょっとドキドキの瞬間だ。


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▲ルマン式スタート。皆、バッチリ決まって無事にスタート!

そんな心配は杞憂に終わって全車、無事にスタート完了。5時間後のチェッカーに向けて長い戦いが始まった。

さて、耐久ではいかに優れた車両を引き当てるかも重要な要素。基本、マシンはすべてイコールコンディションを維持するが、そこは機械モノ。やはり個体差が生じるわけだ。

トップチームにもなれば常に他チームの動向をチェックし、どのマシンがより戦闘力が高いかをランク付けしつつ、次回ピットインで乗り換えられるタイミングを見計らっている。

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▲ドライバー交代でピットインした時にマシンも同時に交換

5時間という長丁場のなかでも、コンスタントにトップをキープしていたのがTEAM SS。ポールを取った実力は伊達ではなく、安定したペースで周回を重ねていった。

レース終盤、2番手のPAPA-SAMURAIが怒濤の追い上げを見せていくが、セーフティーマージンを築き上げていたTEAM SSには届かず、チェッカーが振られる。
見事、ポールtoウィンを見せたのは埼玉県・クイック羽生の代表チーム、TEAM SS。日本一のチームという名声を手に入れた!


「僕らは一昨年も優勝しているけど、そのときは一人で2時間半ぐらいぶっ通しで走ったりしていました。でも今大会はレギュレーションが変更され、今までみたいな長時間走行ができなくなったんです。だから、色々なチームに対して、かなりギリギリの戦いだったと思います。いかに良いカートに乗れるかが一番のポイントでした。チームみんなの協力があってこその優勝だと思います」
(TEAM SS)


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▲個人のテクニックとチーム力を駆使して完璧な内容でトップチェッカーを受けたTEAM SS。クイック羽生の精鋭チームだ

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▲2位は世界にも名を広めているPAPA-SAMURAI。シーサイドサーキットからの代表チームとなっている

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▲3位は神奈川の名門F.ドリーム平塚代表のKONSHINYA RACING。序盤に繰り広げたTEAM SSとのバトルは素晴らしかった

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▲まだ興奮冷めやらぬチェッカー直後のトップ3集合写真

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▲表彰式。1〜6位までのチームが集合

5時間耐久レース決勝リザルト
Pos. No. TEAM CIRCUIT LAP Delay
1 9 TEAM SS QUICK HANYU 354 -
2 15 PAPA-SAMURAI SEA SIDE CIRCUIT 354 47"138
3 20 KONSHINYA RACING F.DREAM HIRATUKA 353 1LAP
4 6 KOTAKIGAWA RACING U-KART CIRCUIT 352 2LAP
5 23 TEAM HEBITORA HARBOR CHIBA 351 3LAP
6 7 NAGATORO SPEED STARS F.DREAM HIRATUKA 351 3LAP
7 21 POLESTAR RACING.LAB U-KART CIRCUIT 351 3LAP
8 18 Z3M COUPE NONHOI CIRCUIT 348 6LAP
9 17 YURU TTO KANSAI G-7 TSUCHIYAMA 348 6LAP
10 11 MATCHAN RACING U-KART CIRCUIT 348 6LAP
11 10 69'N'OOLE ISK-MAEBASHI 348 6LAP
12 14 TEAM MY LIFE SEA SIDE CIRCUIT 347 7LAP
13 4 ACCELERATION G-7 TSUCHIYAMA 347 7LAP
14 5 DENDENMUSHI G-7 TSUCHIYAMA 345 9LAP
15 13 OLDIES SEA SIDE CIRCUIT 342 12LAP
16 8 TOM'S RACING SEA SIDE CIRCUIT 342 12LAP
17 12 TUGIHAGI@NO-RI- F.DREAM HIRATUKA 341 13LAP
18 19 GFI G-7 TSUCHIYAMA 339 15LAP
19 16 NS-FLASH ISK-OSAKA MAISHIMA 339 15LAP
20 22 MOCO FEAT SHOCK TAG U-KART CIRCUIT 336 18LAP


5時間耐久レース決勝リザルト
Pos. No. TEAM CIRCUIT
1 9 TEAM SS QUICK HANYU
2 15 PAPA-SAMURAI SEA SIDE CIRCUIT
3 20 KONSHINYA RACING F.DREAM HIRATUKA
4 6 KOTAKIGAWA RACING U-KART CIRCUIT
5 23 TEAM HEBITORA HARBOR CHIBA
6 7 NAGATORO SPEED STARS F.DREAM HIRATUKA
7 21 POLESTAR RACING.LAB U-KART CIRCUIT
8 18 Z3M COUPE NONHOI CIRCUIT
9 17 YURU TTO KANSAI G-7 TSUCHIYAMA
10 11 MATCHAN RACING U-KART CIRCUIT
11 10 69'N'OOLE ISK-MAEBASHI
12 14 TEAM MY LIFE SEA SIDE CIRCUIT
13 4 ACCELERATION G-7 TSUCHIYAMA
14 5 DENDENMUSHI G-7 TSUCHIYAMA
15 13 OLDIES SEA SIDE CIRCUIT
16 8 TOM'S RACING SEA SIDE CIRCUIT
17 12 TUGIHAGI@NO-RI- F.DREAM HIRATUKA
18 19 GFI G-7 TSUCHIYAMA
19 16 NS-FLASH ISK-OSAKA MAISHIMA
20 22 MOCO FEAT SHOCK TAG U-KART CIRCUIT


全国大会ファイナル・スーパーファイナルクラス
■開催日:2023年10月22日(日) ■開催地:石野サーキット ■天候:晴れ ■周回数:16LAP
Photo&Report:小出直人(本誌)
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63名で競われたスプリントレース
その頂点は全国大会スーパーファイナルで決まる!


耐久レースから一夜明けるとスプリントクラスが開催だ。団体戦から個人戦へ、そしてこちらは非常に盛りだくさんのヒート数も用意されている。

まず最初に行うのはレース1。タイムトライアルの成績で3グループ分けを行い、それぞれ各グループごとに決勝レースまで行うのだ。その表彰が終わると、続いてレース2を同システムで開催。そしてレース1,レース2の成績を合計して、いよいよファイナルレースのグループ分けが行われるわけ。

つまり、日本一の座を射止めるには、2つのレースで好成績を収めることが大前提。そして最後に行われる全国大会スーパーファイナルのスーパーファイナルクラスに進出、そこで優勝するという、もう無理ゲーのような条件をクリアしなければならない。


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▲全国大会スーパーファイナルのスーパーファイナルクラスに進出、スタートを待つトップレベルの選手達

そうしてファイナルステージまで進出したのが21名の精鋭たち。ここで勝利すれば文句なし、今年の日本一に輝くことになる。
さて、好スタートを切ったのはPPの27_HIROFUMI YAMAGUCHIだ。その有利なポジションを活かしてレースをリード、その後ろに続くは 13_HIROAKI KUDOと25_TOSHIHIRO KOIKE。

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▲レース序盤、トップグループを形成していった3台のマシン

そんな3台にスルスルと割り込んできたのが7番グリッドスタートの8_KOICHIRO SUZUKIだった。さらにその背後にも多数のマシンが控え、皆が虎視眈々とトップの座を狙う状況に。それに伴いバトルも激しくなっていき、一時はトップグループに複数台のマシンが絡む場面も見られた。

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▲7番グリッドスタートの8KOICHIROは好スタートを決めてトップ集団へ追いつくと新たな刺客として存在感を強めていく

レース終盤、トップ争いは25_TOSHIHIRO と8_KOICHIROの一騎打ちとなっていた。最終ラップ直前まで目立った動きを見せずに静かにKOICHIROの背後を徹底マークし続けたTOSHIROが動いてトップ交代。このまま逃げ切りたいTOSIHIROが最終ラップへ突入する。

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▲レース終盤、トップ争いの最中にスリップに入ってきた8_KOICHIROを警戒するかのように振り返る25_TOSHIHIRO


最終ラップ、ホームストレートで充分に加速したKOICHIROは2〜3の連続コーナーでTOSHIHIROに仕掛けて逆転に成功。
両者のバトルは佳境に入り、日本一を掛けた最高のバトルが展開していった末に、KOICHIROがこの接戦を勝ち抜いて土壇場での大逆転劇と共に全国Sodi使いの頂点に立った。

「予選では位置取りを失敗してうまくいかず、決勝は7番グリッドからスタートとなってしまいました。決勝は挽回したい、活かせるチャンスは全て飛び込んでいこうという気持ちで臨みました。1台ずつパスしていくと自分のなかでも自信が湧いてきて、最後の一騎打ちでは絶対に負けないぞという強い気持ちで挑めました」
(KOICHIRO SUZUKI_F.DREAM HIRATSUKA)


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▲今シーズン、途中で苦しい展開もあったが腐ること無くコツコツと石野シリーズを戦ってポイントを貯め続け、念願の全国大会に参戦したKOICHIRO。日本一のチェッカーを受けた瞬間は感無量だったという

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▲最終ラップの連続コーナーにおける攻防戦。ここでワンチャン、インに飛び込んだ8_KOICHIROが逆転に成功、トップを守り切った

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▲最終ラップでトップ2台にぐぐっと迫ったHIROAKI。あと少しで2位に入るところにまで行くが3位チェッカーでフィニッシュ

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▲チェッカー後の恒例、マシンと共に行うフォトセッション

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▲日本一を競うに相応しいハイレベルな接戦を見せたトップ3の選手たち

スプリントレース・スーパーファイナル全国大会
Pos. No. Driver Team BestTime
1 8 KOICHIRO SUZUKI F.DREAM HIRATSUKA 46'643
2 25 TOSHIHIRO KOIKE SEA SAIDE CIRCUIT 46'734
3 13 HIROAKI KUDO F.DREAM HIRATSUKA 46'796
4 63 MAKOTO KUBO F.DREAM HIRATSUKA 46'947
5 12 YUSUKE SHIMIZU NONHOI CIRCUIT 46'520
6 54 RINZOH HAYASHI MIE ROUTE1 46'695
7 5 TERUKI NOBE U-KART CIRCUIT 46'960
8 48 TAKAHIRO SHINMEN G-7TSUCHIYAMA 46'450
9 21 MOE HISATSUGU NONHOI CIRCUIT 47'026
10 27 HIROFUMI YAMAGUCHI ISHINO CIRCUIT 46'765


スプリントレース全国大会スーパーファイナル
Pos. No. Driver Team
1 8 KOICHIRO SUZUKI F.DREAM HIRATSUKA
2 25 TOSHIHIRO KOIKE SEA SAIDE CIRCUIT
3 13 HIROAKI KUDO F.DREAM HIRATSUKA
4 63 MAKOTO KUBO F.DREAM HIRATSUKA
5 12 YUSUKE SHIMIZU NONHOI CIRCUIT
6 54 RINZOH HAYASHI MIE ROUTE1
7 5 TERUKI NOBE U-KART CIRCUIT
8 48 TAKAHIRO SHINMEN G-2TSUCHIYAMA
9 21 MOE HISATSUGU NONHOI CIRCUIT
10 27 HIROFUMI YAMAGUCHI ISHINO CIRCUIT


全国大会ファイナル・ファイナル2クラス
■開催日:2023年10月22日(日) ■開催地:石野サーキット ■天候:晴れ  ■周回数:16LAP
Photo&Report:小出直人(本誌)
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ファイナル2を制したのは
F.ドリ平塚のHIROKIWAGA


全国大会ファイナル2、決勝PPを獲得したのはKAZUMA SAITO。ハイレベルな選手達を多数輩出している東京はU-KART CIRCUITから遠征してきた選手だ。

レースは序盤から混戦模様が色濃く、それに伴いトップ争いも激しさを増していく。各所ではサイドbyサイドから3ワイドと見応えあるパッシングが繰り広げられていった。

やがてトップが入れ替わりHIROKI WAGAが台頭。HIROKIの所属するコースも名門として名高いF.ドリーム平塚で優勝候補の筆頭として強烈な存在感を放っている選手のひとりでもある。

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▲TTで2番手タイムをマークした46_HIROKIが決勝でトップ奪取に成功

周回を重ねていくとトップグループも確立していき、HIROKIを先頭に2番手にSOUMA KOMORI、3番手にSATOSHI ITOらが主導していくようになる。しかし、その後方にも数台のマシンが控えるため、ワンミスが大きな順位変動を招きかねない危険な状況だ。

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▲トップHIROKIを猛追するのが2番手に上がったSOUMAだ

なかなか後方グループを大きく引き離せないHIROKIだが、最終ラップ直前、2番手争いが激化したすきにリードを築き、最後は多少の余裕をもちつつ逃げ切りの形で待望のトップチェッカー。
ライバル達のプレッシャーにさらされながらの苦しい展開も続いたが、最後はきれいなフィニッシュでファイナル2を制してみせた。

「(ピットで応援する)久保さんからも前だけを見ろと言われていたので決して振り返りませんでした。途中、タイムがブレてしまったし、掲示番を確認しても後ろの選手の方が速くて、そこでまたプレッシャーが大きくなったりしたけど、ずっと前、前、前。チェッカーを受けた時はようやく開放されたって感じです。普段の練習、そしてそれを充分に発揮できたのが勝因かなって思います」
(HIROKI WAGA_F.DREAM HIRATSUKA)


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▲序盤からトップに出た後はその座を維持して勝利したHIROKI。とにかく前を見ること以外、考えなかったと言う

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▲時折、トップを守るHIROKIのタイムを上回る走りを見せて最後まで強烈なプレッシャーを放ち続けた2位のSOUMA

▲サバイバル戦を制して3位にまでジャンプアップしたNORIFUMI SATO。ヘルメットにあるちいかわの可愛さとバイザーから覗く鋭い眼光が対照的

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▲5位に入ったのh紅一点、女性ドライバーKAORI KATO

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▲F2表彰式。優勝のHIROKIを挟み右が2位のSOUMA、3位はNORIFUMI

スプリントレース全国大会ファイナル2
Pos. No. Driver Team BestTime
1 46 HIROKI WAGA F.DREAM HIRATSUKA 47'199
2 11 SOUMA KCMORI OCEAN KART LAND 47'340
3 36 NORIFUMI SATO F.DREAM HIRATSUKA 46'897
4 44 SATOSHI ITO SEA SIDE CIRCUIT 47'123
5 52 KAORI KATO G-7TSUCHIYAMA 47'335
6 37 SHINPEI TAKAHARA AUTORAND TECHNO 46'542
7 22 TERUHIRO KOHNO ISK-OSAKAMAISHIMA 46'894
8 55 KAZUMA SAITO U-KART CIRCUIT 47'683
9 16 KAORU KINUGASA G-7TSUCHIYAMA 47'230
10 33 NAOYA NAKAMURA U-KART CIRCUIT 47'356


スプリントレース全国大会ファイナル2
Pos. No. Driver Team
1 46 HIROKI WAGA F.DREAM HIRATSUKA
2 11 SOUMA KCMORI OCEAN KART LAND
3 36 NORIFUMI SATO F.DREAM HIRATSUKA
4 44 SATOSHI ITO SEA SIDE CIRCUIT
5 52 KAORI KATO G-7TSUCHIYAMA
6 37 SHINPEI TAKAHARA AUTORAND TECHNO
7 22 TERUHIRO KOHNO ISK-OSAKAMAISHIMA
8 55 KAZUMA SAITO U-KART CIRCUIT
9 16 KAORU KINUGASA G-7TSUCHIYAMA
10 33 NAOYA NAKAMURA U-KART CIRCUIT


全国大会ファイナル・ファイナル3クラス
■開催日:2023年10月22日(日) ■開催地:石野サーキット ■天候:晴れ ■周回数:16LAP
Photo&Report:小出直人(本誌)
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最終ラップまで続いた攻防戦
ギリギリの戦いを制したHINATA SUZUKI


PPを獲得したのはYUUYA SAKAKIBARA。兄弟一緒にsodiカートの様々なレースを楽しみ、多くの表彰台も獲得する有名選手だ。2番グリッドにはHINATA SUZUKI、そして3番グリッドがSOUTA MORIというのが決勝グリッドトップ3。

トップ争いはスタート直後から始まった。ホールショットを決めたYUUYAはオープニングラップを制するが、最終コーナーから駆け上がってきたHINATAがハイペースなままにYUUYAを捕らえてトップ交代。

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▲速い段階からトップに進出していった59_HINATA。その背後には15_SOUTAがピタリとマークしていく

HINATAの背後に続いて順位を上げたのがSOUTA MORIだ。これに割を食ったのがYUUYAで大きくドロップしてしまう。
トップ2台はそのポジションを入れ替えながら周回を重ねていくがしかし、マッチレースにまでは至らず、その背後には複数台のマシンがチャンスをうかがうシビアな状況。

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▲一時は前を許すこともあったHINATAだが「抜かれた時はどうしたら次に抜き返せるか、そのポイントを決めていた」と言い、すぐさま逆転していった

チャンスごとにHINATAの前に出ようと試みたSOUTAだが、前に出てもすぐにHINATAが逆転、そんなバトルを繰り広げているうちに後方グループとの距離も狭まっていく。

そのため、不利な状況を招くことを嫌ったか、一旦セカンドグループとの距離を置くことに専念したSOUTAは積極的に仕掛けることをセーブしていった。

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▲トップ争いの背後、3番手争いも複数台のマシンによる接戦が続けられた

残り周回数もわずかとなったところで、SOUTAが再びアタックを再開。これまでの我慢を解禁したかのように、鋭い突っ込みでHINATAに攻めていくがHINATAも負けじと応戦を決行。

最終ラップまで続いた両者のトップ争い、そこへついには大きくドロップしていたPPのYUUYAがセカンドグループから抜け出しくると、SOUTAの背後へと加わって三つ巴のトップ争いへ。

最終ラップ、最終コーナーを立ち上がった3台が一塊となってチェッカーへ飛び込んむが、ここでギリギリHINATAが逃げ切りに成功、際どい勝負を制してファーストチェッカーをその身に受けた。



「もう本当に必死で無我夢中で逃げました。自分が弱いところは分かっていたので、ここで来るだろうと思った次のコーナーでしっかり抜き返せるように意識していました。年末の全国大会は初参加なんです。今年、サマーフェスタでトップから最下位になって悔しい思いをしていたのでリベンジできて嬉しいですね」
(HINATA SUZUKI_NONHOI CIRCUIT)


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▲あとほんの僅かな距離が届かなかった2位のSOUTA MORIを横目に左手を大きく挙げて勝ちを確信するHINATA

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▲途中、激しいトップ争いも見せたSOUTAは途中で戦略変更、最終ラップを勝負の場にすることに

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▲一時、大きく順位を下げたYUUYAが3位にまでカムバック。実力者らしく終盤にトップグループへ食らいつき大逆転劇を期待させる走りを見せた

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▲トップ3は誰が勝ってもおかしくない、まさに実力伯仲のドライバーだ

スプリントレース全国大会ファイナル3
Pos. No. Driver Team BestTime
1 59 HINATA SUZUKI NONHOI CIRCUIT 47'098
2 15 SOUTA MORI F.DREAM HIRATSUKA 47'099
3 10 YUUYA SAKAKIBARA HARBOR CHIBA 46'852
4 2 HAYATO TSUDA G-7TSUCHIYAMA 46'902
5 32 KAZUFUMI SAITA OCEAN KARTLAND 47'179
6 20 TAKUMI NAKAMURA QUICK MITO 47'344
7 7 RYUTA KAWASE ISK MAEBASHI 47'445
8 28 YUMA KAWAI F.DREAM HIRATSUKA 47'172
9 18 KOUJI MATUO SEASIDE CIRCUIT 47'118
10 9 TAKAZUMI YAMAMOTO NONHOI CIRCUIT 47'412


スプリントレース全国大会ファイナル3
Pos. No. Driver Team
1 59 HINATA SUZUKI NONHOI CIRCUIT
2 15 SOUTA MORI F.DREAM HIRATSUKA
3 10 YUUYA SAKAKIBARA HARBOR CHIBA
4 2 HAYATO TSUDA G-7TSUCHIYAMA
5 32 KAZUFUMI SAITA OCEAN KARTLAND
6 20 TAKUMI NAKAMURA QUICK MITO
7 7 RYUTA KAWASE ISK MAEBASHI
8 28 YUMA KAWAI F.DREAM HIRATSUKA
9 18 KOUJI MATUO SEASIDE CIRCUIT
10 9 TAKAZUMI YAMAMOTO NONHOI CIRCUIT


5時間耐久クラス
■開催日:2023年10月21日(土) ■開催地:石野サーキット ■天候:晴れ
Photo&Report:小出直人(本誌)
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全国より集結した20チームの
猛者たちによる 耐久5時間レース


2DAY開催の全国大会。初日は5時間耐久が行われた。全国のコースを代表して参加してきたのは20チーム。精鋭を擁する手練れ達により構成された最速軍団たちだ。

今回は11回以上のドライバー交代が義務づけられ、また一人の走行時間も15分以上60分以下となる。これによりピットインで引き当てた速いマシンや、エースドライバーによるロングスタント等が抑制され、いわばチームの総合力が試されるようになっている。

前日、金曜日の午後にはバケツをひっくり返したような豪雨に見舞われたが、決勝当日は秋晴れの爽やかな天候に恵まれた。練習走行から始まり、2回のタイムアタックが行われ、その結果によって決勝グリッドが決定。Q1を4位、Q2をトップで通過して決勝PPをゲットしたのはTEAM SSだ。

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▲2つの予選を好成績で通過したTEAM SSが決勝PPゲット!

決勝スタートは耐久定番のルマン式。ホームストレートを挟んでマシンとドライバーが向かい合わせに並ぶ。スタートと同時にドライバーがマシンに駆け寄るわけだが、ここですってんころりんとやらかしたらヤバイ。見ている方もちょっとドキドキの瞬間だ。


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▲ルマン式スタート。皆、バッチリ決まって無事にスタート!

そんな心配は杞憂に終わって全車、無事にスタート完了。5時間後のチェッカーに向けて長い戦いが始まった。

さて、耐久ではいかに優れた車両を引き当てるかも重要な要素。基本、マシンはすべてイコールコンディションを維持するが、そこは機械モノ。やはり個体差というものがどうしても生じるわけだ。

トップチームにもなれば常に他チームの動向をチェックし、どのマシンがより戦闘力が高いかをランク付けしながら、次回ピットインで乗り換えられるようなタイミングを見計らっている。

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▲ドライバー交代でピットインした時にマシンも同時に交換される

5時間という長丁場のなかでも、コンスタントにトップをキープしていったのはTEAM SS。ポールを取った実力は伊達ではなく、安定したペースで周回を重ねていった。

レース終盤、2番手のPAPA-SAMURAIが怒濤の追い上げを見せるが、セーフティーマージンを築き上げていたTEAM SSには届かず、チェッカーが振られる。

見事、ポールtoウィンを見せたのは埼玉県・クイック羽生の代表チーム、TEAM SS。日本一のチームという名声を手に入れた!

「僕らは一昨年にも優勝しているんですが、そのときは一人で2時間半ぐらいぶっ通しで走ったりしていました。でも今大会はレギュレーションが変更されて今までみたいな長時間走行ができなくなったんです。だから、色々なチームに対して、かなりギリギリの戦いだったと思います。いかに良いカートに乗れるかが一番のポイントでした。だからチームのみんなの協力があってこその優勝だと思います」(TEAM SSコメント)

Pick Up PHOTO
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▲個人のテクニックとチーム力を駆使して完璧な内容でトップチェッカーを受けたTEAM SS。クイック羽生の精鋭チームだ

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▲2位は世界にも名を広めているPAPA-SAMURAI。シーサイドサーキットからの代表チームとなっている

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▲3位は神奈川の名門F.ドリーム平塚代表のKONSHINYA RACING。序盤に繰り広げたTEAM SSとのバトルは素晴らしかった

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▲まだ興奮冷めやらぬチェッカー直後のトップ3集合写真

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▲表彰式。1〜6位までのチームが集合

5時間耐久レース決勝リザルト
Pos. No. TEAM CIRCUIT LAP Delay
1 9 TEAM SS QUICK HANYU 354 -
2 15 PAPA-SAMURAI SEA SIDE CIRCUIT 354 47"138
3 20 KONSHINYA RACING F.DREAM HIRATUKA 353 1LAP
4 6 KOTAKIGAWA RACING U-KART CIRCUIT 352 2LAP
5 23 TEAM HEBITORA HARBOR CHIBA 351 3LAP
6 7 NAGATORO SPEED STARS F.DREAM HIRATUKA 351 3LAP
7 21 POLESTAR RACING.LAB U-KART CIRCUIT 351 3LAP
8 18 Z3M COUPE NONHOI CIRCUIT 348 6LAP
9 17 YURU TTO KANSAI G-7 TSUCHIYAMA 348 6LAP
10 11 MATCHAN RACING U-KART CIRCUIT 348 6LAP
11 10 69'N'OOLE ISK-MAEBASHI 348 6LAP
12 14 TEAM MY LIFE SEA SIDE CIRCUIT 347 7LAP
13 4 ACCELERATION G-7 TSUCHIYAMA 347 7LAP
14 5 DENDENMUSHI G-7 TSUCHIYAMA 345 9LAP
15 13 OLDIES SEA SIDE CIRCUIT 342 12LAP
16 8 TOM'S RACING SEA SIDE CIRCUIT 342 12LAP
17 12 TUGIHAGI@NO-RI- F.DREAM HIRATUKA 341 13LAP
18 19 GFI G-7 TSUCHIYAMA 339 15LAP
19 16 NS-FLASH ISK-OSAKA MAISHIMA 339 15LAP
20 22 MOCO FEAT SHOCK TAG U-KART CIRCUIT 336 18LAP