地方カート選手権&もてぎシリーズ第6戦

■開催日:12月17日 ■開催地:モビリティリゾートもてぎ北ショートコース ■主催:ホンダモビリティランド(株) ■天候:晴れ Photo&Report:藤原浩(本誌)
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今季、各地で開催されてきた日本選手権(全日本・地方・ジュニア選手権)の最後の一戦となる地方カート選手権もてぎシリーズ第6戦が、12月17日にモビリティリゾートもてぎ北ショートコースで開催された。

本来ならば、ジュニア選手権もてぎシリーズの最終戦も開催予定だったが、こちらはエントリーがJAF規定に達せず、不成立となった。

レース当日は、まさに冬晴れといった気候で、降り注ぐ日差しに暖かさは感じるものの、空気は冷たく、時折強めの風が吹き抜けるなど、12月の北関東らしい寒い一日となった。

地方選手権
鈴木斗輝哉全勝ならず!!
皆木駿輔が優勝!!

すでに鈴木斗輝哉がチャンピオンを決めている地方選手権。今大会には鈴木斗輝哉も所属する地元チームK.SPEED WINから総勢12名近くのエントリー。そのなかにはチーム代表の川口慶大を始め、小田優、渡会太一のOK王者、三村壮太郎、皆木駿輔とベテランのタイヤ開発ドライバーら豪華メンバーが集うこととなった。その他にも、最終戦とあってかスポット参戦のドライバーも多く、22台のエントリーを集めた。  

朝のQPでトップタイムをマークしたのは、スポット参戦の鈴木悠太。2番手にシリーズ全勝を狙う鈴木斗輝哉、3番手に皆木と続くが、4番手には川口がつけて周囲を驚かせる。  

予選ヒートでは鈴木悠太が盤石の走りでトップをキープしチェッカー。鈴木斗輝哉、皆木、佐藤佑月樹が続き、アウト側スタートの洗礼を受けた川口は、スタートで5番手にさがり、そのままチェッカーとなった。  

迎えた決勝ヒートは鈴木悠太がホールショットを奪うが、直後のバックストレートエンド、3コーナーでプッシュアウトされコースオフ。復帰したものの、大きく出遅れて最後尾へ下がる。  

これでトップは鈴木斗輝哉、2番手に皆木、川口、佐藤と続き、鈴木斗輝哉が快調に周回すると後続を引き離していく。  

皆木の後方では川口がプレッシャーをかけるが、その川口が3コーナー先でコースオフを喫し、後退。これで上位陣はそれぞれが単独走行となり鈴木斗輝哉、皆木、佐藤の順でチェッカー。

これで鈴木斗輝哉が全勝を達成したかに思われたがプッシングペナルティが科せられたことで繰り上がりで皆木が優勝、鈴木斗輝哉の全勝を阻止してみせた。さらに、表彰式後の正式結果ではスタートペナルティもとられたことで合計6秒加算となった鈴木斗輝哉は5位まで下がり、2位に佐藤、3位吉田馨となった。

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▲繰り上がりながらも今季を優勝で締めくくった皆木駿輔
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レースを支配しトップチェッカーを受けた鈴木斗輝哉はペナリティにより5位へ

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予選までの走りから優勝も期待された鈴木悠太は1周目にプッシュアウトされ万事休す

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好タイムをマークしレースでも上位を走った川口慶大。まだまだ健在ぶりを示す

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予選で順位を上げた佐藤佑月樹は最後は2位獲得

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繰り上がりながらも、終わってみれば表彰台を獲得した吉田馨

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■地方カート選手権もてぎシリーズ第6戦 FS-125(22台)
Pos. No. Driver Team
1 43 皆木駿輔 K.SPEED WIN
2 11 佐藤佑月樹 RT WORLD
3 86 吉田 馨 K.SPEED WIN
4 61 岡田聖人 Tommy Sport Racing with 茂原TC
5 17 鈴木斗輝哉 K.SPEED WIN
6 18 野澤勇翔 チームエッフェガーラ
7 33 松井沙麗 BEMAX RACING
8 29 三村壮太郎 K.SPEED WIN
9 25 小田 優 K.SPEED WIN
10 28 渡会太一 K.SPEED WIN
■地方カート選手権もてぎシリーズ第6戦 FS-125(22台)
Pos. No. Driver Team Frame Engine Tyre Q.P. Q.H.
1 43 皆木駿輔 K.SPEED WIN DragoCORSE IAME DL 38.745 3 3
2 11 佐藤佑月樹 RT WORLD EXPRIT IAME DL 38.770 5 4
3 86 吉田 馨 K.SPEED WIN DragoCORSE IAME DL 38.908 10 7
4 61 岡田聖人 Tommy Sport Racing with 茂原TC TONYKART IAME DL 39.091 13 8
5 17 鈴木斗輝哉 K.SPEED WIN TONYKART IAME DL 38.728 2 2
6 18 野澤勇翔 チームエッフェガーラ birelART IAME DL 38.853 8 20
7 33 松井沙麗 BEMAX RACING TONYKART IAME DL 38.792 6 6
8 29 三村壮太郎 K.SPEED WIN DragoCORSE IAME DL 39.033 11 9
9 25 小田 優 K.SPEED WIN DragoCORSE IAME DL 39.353 17 12
10 28 渡会太一 K.SPEED WIN DragoCORSE IAME DL 39.247 15 11
もてぎカートレース選手権第6戦
X30Jr(4台)
松尾柊磨、最終戦も制す!

規定台数に届かずジュニア選手権としては不成立となったX30は、もてぎ選手権として開催された。すでにチャンピオンを決めている松尾柊磨がQP、予選と制し決勝もPPから好スタート。2番手には須藤虹富が上がるが、オープニングラップで約1秒のリードを築いた松尾が、その後も須藤を近づけることなく逃げ切り、最終戦も優勝で飾った。 須藤の後方には松居寿來も接近するが、須藤は最後までポジションを守り2位、松居が3位に入った。  

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▲圧倒的な強さで最終戦も勝利した松尾柊磨

RESULTS
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●X30Jr(4台)
Pos. No. Driver Team
1 92 松尾柊磨 brioly racing
2 22 須藤虹富 brioly racing
3 28 松居寿來 K.SPEED WIN
4 24 大津龍星 K.SPEED WIN
もてぎカートレース選手権第6戦
YAMAHAスーパーSS(11台)
渡邉賢人、
4勝でチャンプ獲得!!


まだチャンピオンが決まっていないスーパーSSクラス。来年の全国大会を見据えてか、初登場となる選手もいるなど、エントリーは11台が集まった。

決勝では、逆転チャンピオンを狙う遠藤晴久と前回欠場したランクトップの渡邉賢人がトップ争いを展開。月岡がトップをキープするものの、渡邉もチャンスを伺い仕掛ける。

その最中、両者が接触し遠藤はコースアウトしストップ。これで単独トップとなった渡邉が、その後は逃げ切り4勝目を飾り、同時にシリーズチャンピオンを獲得した。

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▲1戦欠場のハンディを乗り越えタイトル獲得の優勝となった渡邉賢人
Results
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●YAMAHAスーパーSS(11台)
Pos. No. Driver Team
1 98 渡邉賢人 Super Racing Junkie!
2 17 飯塚 誠 パワーワークス
3 24 西宮圭一 チームTKC
4 44 菅原 伸 HRT
5 18 真貝俊幸 TEAM AKASAKA
6 11 唐澤健之 AKIGASE KART CLUB
7 5 月岡雅隆 チームエッフェガーラ
8 73 高野貴志 スクーデリアエッジwith FIORE MOTOR SPORTS
9 46 江原健太 SRKT with COMTECH
10 83 神川貴光 チームオーガスト
もてぎカートレース選手権第6戦
カデットオープン(19台)
松尾柊磨、前回の雪辱を果たす優勝!

すでに松尾柊磨のチャンピオンが決しているカデットクラス。それでも、前回シリーズ全勝を阻止された松尾が雪辱なるかに注目が集まる。

松尾は、QPトップタイムをマークすると、予選も独走で制して決勝PPを獲得。決勝でも、好スタートからレースをリードしていくと、快調に後続を引き離し、完全な一人旅へ。そのまま独走でチェッカーを受け、前回の雪辱を果たす完全優勝でカデットを締めくくった。

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▲完全優勝で最終戦を飾った松居柊磨
Results
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●YAMAHAカデットオープン(19台)
Pos. No. Driver Team
1 92 松尾柊磨 brioly racing
2 21 阿部瑠緯 ミツサダPWG RACING
3 33 山崎永路 brioly racing
4 14 新橋 武 Sigma racing
5 17 高橋 芽 KRS-DAI
6 99 西川虎太朗 RT WORLD
7 93 植月宣成 brioly racing
8 20 栗原 暁 AKIRA20%
9 38 本橋瑞希 brioly racing
10 12 有坂瑠唯 brioly racing
もてぎカートレース選手権第6戦
YAMAHA SS(23台)
下田零翼が優勝!
チャンピオンは酒井龍太郎!!


こちらのクラスもチャンピオンが決まっていないヤマハSSクラス。 ランキングトップの山本祐輝が優位な状況ながら、まだまだ予断は許されない。

レースではスポット参戦の下田零翼が好調な走りを見せてトップを快走。その後方に小野大地、酒井龍太郎、予選のエンジンストールから立て直してきた大越武、4位以上で自力王者の山本らが続いていく。

トップ争いは、最後まで目が離せない展開となるが、下田が逃げ切って優勝。続いて山本、大越の順でチェッカーとなる。

これで大越のチャンピオン決定かと思われたものの、まさかのペナルティがあって10位へ降格。4位に繰り上がった酒井龍太郎がチャンピオンを獲得した。

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▲スポット参戦でもてぎ選手権初優勝を飾った下田零翼
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▲大逆転で王座獲得となった酒井龍太郎
Results
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Pos. No. Driver Team
1 37 下田零翼 ハルナカートクラブ
2 1 大越 武 BEMAX RACING
3 72 小野大地 チームTKC
4 44 酒井龍太郎 ミツサダPWG RACING
5 31 吉岡拓雲 TAKAGI PLANNING
6 95 長井大和 AKIGASE KART CLUB
7 28 山下 優 チームオーガスト
8 61 木幡直生 Super Racing Junkie!
9 50 辻戸孝公 OMSC with クロスリバー
10 3 山本祐輝 チームTKC
もてぎカートレース選手権第6戦
スーパーリード(8台)
波乱のレースを杉原顕が制す!

8台のエントリーがあったスーパーリード。 決勝は、中里龍昇と松下知己のトップ争いが展開される。

逃げる中里を後半に追い詰めた松下だったが、トップ争い中に両者が接触。マシンが絡み合ってしまい、両者ともにリタイア。

これでトップとなったのは、単独走行を続けていた杉原顕だ。その後も危なげなく淡々と周回を重ねていった杉原が、嬉しい初優勝を飾った。

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▲波乱の展開を制した杉原顕が初優勝!
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▲リタイアとなるもチャンピオンは獲得した中里龍昇
Results
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●スーパーリード(8台)
Pos. No. Driver Team
1 89 杉原 顕 スギハラオートワークス
2 27 田中敏久 ODOROKI boys
3 28 高橋光春 ODOROKI boys
4 12 松下知己 レーシングカートチームMORI
5 23 青木 諒 ZERO ONE
もてぎカートレース選手権第6戦
Junior MAX(9台)
箭内優樹、
復帰戦を優勝で飾る


ジュニアマックスには9台が参加。このクラスもチャンピオンは決まっておらず、手塚大雅、関口瞬の2人がタイトル獲得の可能性を残している状況だ。

決勝では、関谷拓真が快走。集団を引き離し独走へと持ち込んでいく。2番手グループは手塚、前田蒼介、関口らで構成されるが、集団の中では手塚が主導権を握りレースを進めていった。

トップの関谷は、そのまま危なげなく走りきってジュニアマックス初優勝を獲得。2位に入った手塚がチャンピオンを獲得した。

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▲ジュニアマックス昇格後初優勝となった関谷拓真
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▲チャンピオンは手塚大雅が獲得!
Results
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●Junior MAX(9台)
Pos. No. Driver Team
1 14 関谷拓真 RT WORLD
2 34 手塚大雅 Zi-ViVre RT
3 37 前田蒼介 Team REGOLITH
4 17 中島獅王 brioly racing
5 35 甲斐涼太 RT WORLD
6 83 末友秀磨 TECORSA
7 44 井ノ瀬喜仁 ハルナカートクラブ
もてぎカートレース選手権第6戦
MAX Masters(22台)
箭内優樹、2連勝を飾る!!

22台のエントリーを集めたMAXマスターズ。このクラスもタイトル争いはこの最終戦にまで持ち越されている。今回は、九州からも多くのエントリーを集めた。  

決勝は、序盤にランキングトップの加藤雅規らが姿を消す多重クラッシュもあるなど波乱の幕開けとなる。そのなか、2011年以来のもてぎのレースだという久保誠と、前回優勝の箭内優樹が激しいトップ争いを展開。

そのバトルで不利を被った久保が後退、さらに直後の1コーナーでは両サイドから挟まれスピンを喫し、大きく遅れることとなる。  

これで単独トップとなった箭内が逃げ切って優勝。4位に入った長戸和也がクラス2連覇を達成した。

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▲バチバチのレースを制したのは箭内優樹
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▲4位に入った長戸和也がシリーズV2
Results
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●MAX Masters(22台)
Pos. No. Driver Team
1 87 箭内優樹 TECORSA&ランドクリエイト
2 69 山本 司 brioly racing
3 16 木村一眞 Triple-K
4 1 長戸和也 Macs Racing
5 33 矢嶋秀晃 チームオーガスト
6 5 山田 武 brioly racing
7 48 高山 徹 C.O.B-KART
8 71 武本博文 BEMAX RACING
9 15 横堀紀之 J TRIC with J.M.P.
10 67 古川 睦 スクーデリアエッジwith FIORE MOTOR SPORT
もてぎカートレース選手権第6戦
Senior MAX(8台)
小島風太、復活の優勝!!

シニアMAXには8台が参加。今回好調だったのは、復活を期す小島風太だ。決勝でもスタート良く飛び出した小島は、危なげない走りでトップをキープしていく。

その後方にはランキングトップでバーレーンで開催された世界大会のグランドファイナルにも参戦していた高野祐太がつけるが、小島に付け入るスキはない。

そのまま逃げ切った小島が第3戦以来となる優勝でシーズンを締めくくった。高野は2位に入りチャンピオンを獲得した。

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▲第3戦以来となる優勝となった小島風太
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▲チャンピオンは高野祐太が獲得!
Results
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●Senior MAX(8台)
Pos. No. Driver Team
1 1 小島風太 WAIBLINGEN
2 16 高野祐太 パワーワークス
3 35 中島獅王 BUNZOU RACING with WISE
4 74 中島白王 BUNZOU RACING with WISE
5 51 切替悠喜 Racing Square GEN
6 17 谷口 尚 Zi-ViVre RT
7 77 石川晴太 WAIBLINGEN
8 11 池島実紅 WISE

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