birelART N35日本一決定戦

開催日:12月23〜24日 開催地:オートパラダイス御殿場小山町大御神サーキット(テクニカルコース) 天候:晴れ Photo&Report:藤原浩(本誌)
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N35日本一決定戦、復活!!
30コース58チームが参加!!
 

2010年に第1回大会が神奈川県の大磯ロングビーチ特設会場で開催され、N35のレーシングなイメージを一気に浸透させた人気イベントが「N35日本一決定戦Champion of Champions」だ。  

このイベントの大きな特徴は、全国のレンタルカートコース、カートコース、各レンタルカートレースシリーズから代表チームが集まり日本一を決するということ。年を追うごとにレースレベルも上昇し、白熱のバトルが歴史を刻んできた。  

2019年に、区切りとなる第10回大会を開催した後は、コロナ禍などもあって開催が見送られてきたのだが、AZ山梨などを運営するアステックが復活を働きかけ、今回の開催が実現した。  

開催の告知がされると早速、各参加施設では割り当てられた参加枠に従い、代表選考の条件を決め、それぞれに代表を選出。今大会には30のコースとシリーズから58チームが代表として参集した。


レースレポート
JJウィンズ(AZ山梨)が
大会初制覇!!!!

2dayで開催された本大会は、土日ともに空気は冷たいものの日差しに暖かさを感じる陽気に恵まれた。ただし、日が陰り始める夕方以降は一気に気温も下降し、路面も急速に冷えていく冬らしいコンディションだ。
 
第10回大会までは、土曜日にタイムアタックを行い上位チームを「チャレンジクラス」、下位チームを「エンジョイクラス」としてそれぞれ3時間耐久レースを行っていた。そのため、有力選手であってもタイムトライアルで失敗するとエンジョイクラスとなるなど、波乱もあった。  

今回は、より実力が反映されるよう、受付段階で2組に分け、それぞれが予選の1時間耐久を戦い、各組上位15チーム計30チームまでがチャレンジクラス、16位以下の計28チームがエンジョイクラスに分けられた。  

こうして迎えた日曜日。まず午前中に行われたのがエンジョイクラスの3時間耐久。ドライバーの平均体重により、チームごとにピット回数も異なり、また今回はレンタルカート耐久の定番となっているプッシュアウト(ところてん)方式でピットインごとにマシンが変わっていくため、いわゆる「当たりのカート」をどう引き寄せるかといった作戦も重要となる。  

このイベントではブルートゥースなどによる相互通信が認められているため、各チームともピットインのタイミングなどを細かく指示していた。  

エンジョイクラスではレース終盤に北海道から参加のNCML4軍(新千歳モーターランド)が2番手以下をラップダウンとし独走。そのまま危なげなく走りきり優勝を飾った。  

午後はメインとなるチャレンジクラスの3時間耐久。こちらは、最後の最後まで白熱した戦いとなる。  

前日の予選、さらには午前中からコース入りし、午前中のエンジョイクラスで各マシンのタイムをチェックするなど、細かいデータを手に入れているチャレンジクラスのチームは、「ハズレのカート」に当たってしまったときはショートスティントで戻り、「当たりのカート」では制限時間いっぱいまで引っ張る、などといった作戦をベースに各チームが戦略を練り上げていく。  

終盤、トップを走っていたのはCOCO-SEVEN/U-KART(U-KART)で2番手以下をラップダウンにする独走。しかし、残り15分を切っても、最後の義務ピットを消化せずに周回を続けていく。  

その後方では、JJウィンズ(AZ山梨サーキット)とFDRC ntc(新東京サーキット)と、こちらもレンタルカート系のイベントではおなじみのチーム同士によるテールtoノーズの2番手争いが続く。  

COCO-SEVEN/U-KART(U-KART)が動いたのは、スタートから3時間が経過し、まさにFINAL LAPのボードが示されようとしたタイミング。ここでピットに戻ったCOCO-SEVEN/U-KART(U-KART)は最後尾でピットアウトするものの、このタイミングでのピットインが義務ピット回数の消化違反とされペナルティを科される。  

レースは、最終ラップの1コーナーでFDRC ntc(新東京サーキット)が逆転してトップに浮上。そのまま逃げ切るかと思われたが、最終コーナーでわずかに空いたインを見逃さずJJウィンズ(AZ山梨サーキット)が再逆転。ほぼ横並びながらJJウィンズ(AZ山梨サーキット)が先着。この時点で優勝とは決まっていなかったが、まもなくして裁定が下り、JJウィンズ(AZ山梨サーキット)が初の優勝を飾った。  

復活初年度から大盛りあがりとなったN35日本一決定戦。今回、エンジョイクラスの優勝周回数が169周に対し、チャレンジクラスは168周、さらに各クラスの最下位チームでも162周、164周を記録するなど、非常にレベルが拮抗していた。

リタイアが1チームもなかったことは、大きなアクシデントがなかったためでもあり、レースマナーも非常に良かったと評価されている。  

主催者からは来年以降の開催についても、前向きな発言が聞かれ来年に向け、参加施設ではまた代表選考レースが始まることとなる。再起動したN35日本一への歴史。また名勝負を刻んでいって欲しい。  
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Pick up PHOTO
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メインとなるチャレンジクラスがスタート。日本一をかけたレースが始まる

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チャレンジクラスのレース開始時は、富士山もくっきりと姿を見せ、富士山を背景に熱戦が始まった

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最後の最後に逆転、チームとして日本一決定戦初優勝となったJJウィンズ(AZ山梨サーキット)

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終盤、トップを快走していたCOCO-SEVEN/U-KART(U-KART)だったが……

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最後の勝負を決めた最終コーナーでの攻防

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チェッカー後、両チーム健闘を称え合った

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エンジョイクラスはNCML4軍(新千歳モーターランド)が169周を走りきって優勝


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チャレンジクラス表彰式。JJウィンズ(AZ山梨サーキット)が168周を走破して優勝

●チャレンジクラス
Pos. No. Team Laps
1 10 JJウィンズ 168
2 7 FDRC ntc 168
3 38 STAY BLACK Racing 168
4 17 RAGAZZO.α 168
5 1 金沢塾 168
6 6 火達磨一直線レーシング 168
7 43 Tiger Snake 167
8 42 STAY GOLD Racing 167
9 31 Squad 129 Zinsha 167
10 51 Summer Pizza 167

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エンジョイクラスはNCML4軍(新千歳モーターランド)が優勝

Pos. No. Team Laps
1 2 NCML4軍 169
2 5 小春ピザ 168
3 13 FDRC rs 167
4 35 Baskerville Dogs 167
5 37 STAY PLATINUM Racing 167
6 33 おふとぅーん 167
7 18 KIZUNAのRacing J 166
8 8 High-TURN49 166
9 22 はんなーず 166
10 40 STAY TRIBE Racing 166
参加チーム全紹介

4年ぶりの開催となったN35日本一決定戦。この大会は、全国各地のレンタルカートコース等から代表チームを募り日本一を決する大会。
今回は北は北海道、南は九州の30コースとシリーズから58チームがAPGへと集まった。
ここで、その全チームを紹介しよう。

※チーム名、ドライバー名等は事前に発表されたエントリーリストに準拠しています。

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1 金沢塾・新千歳モーターランド
<金沢太景/作田留唯/中村 充>
チャレンジクラス5位(168周)

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2 NCML4軍・新千歳モーターランド
<永草寛康/幸谷一平>
エンジョイクラス1位(169周)

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3 江戸遊一直線レーシング・N35三種盛り
<加園拓也/安藤貴則/高畠茂孝>
エンジョイクラス17位(165周)

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4 N’s-Racing・中井インターサーキット
<秋葉博也/鈴木大介/永澤 忠/鈴木陵司/永田楓陽>
チャレンジクラス17位(166周)

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5 小春ピザ・中井インターサーキット
<矢葺洋平/桑原三千代>
エンジョイクラス2位(168周)

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6 火達磨一直線レーシング・新東京サーキット
<前田達也/伊藤俊一>
チャレンジクラス6位(168周)

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7 FDRC ntc・新東京サーキット
<高橋祐貴/中澤 駆>
チャレンジクラス2位(168周)

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8 High-TURN40 ニコバンCUP
<塩澤秀宜/藤川 仁/柚原 誠/山田修宇/岩崎誠吾>
エンジョイクラス8位(166周)

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9 TRTタカスサーキット・レーシングチーム・TAKASU CIRCUIT
<長谷川祐輝/松崎真和/今 信人/地崎壱星>
エンジョイクラス26位(163周)

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10 JJウィンズ・AZ山梨サーキット
<江草潤一/久保和寛>
チャレンジクラス1位(168周)

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11 LOW GUNS・AZ山梨サーキット
<藤浪隆弘/岩瀬寿一>
チャレンジクラス18位(166周)

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12 アズフライ・AZ山梨サーキット
<樋口勇太/山田和英/細川悠侑紀>
チャレンジクラス11位(167周)

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13 FDRC rs・レインボースポーツ
<坪井佑哉/斎藤誠史>
エンジョイクラス3位(167周)

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14 AⅢ's A・レインボースポーツ
<田中淳一朗/十津幸宏/松井 徹/岩波俊幸/石倉 健>
エンジョイクラス20位(165周)

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15 AⅢ's B・レインボースポーツ
<小川智弘/中井道章/佐野匡佑/里中祐基>
チャレンジクラス30位(164周)

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16 ぬんぬんカリバー・ISK浜名湖
<大島正樹/石川竜二/中山達裕/川村匡尊>
エンジョイクラス18位(165周)

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17 RAGAZZO,α・ISK浜名湖
<新村拓也/横井健汰/河本麻友美>
チャレンジクラス4位(168周)

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18 KIZUNAのRacing J・オートパラダイス御殿場
<服部賢吾/酒詰李邦/水島清友>

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19 BigなRacing J・オートパラダイス御殿場
<白岩 崇/笹島智宏/三輪基文>
チャレンジクラス27位(165周)

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20 Ra-Bit Racing×M4・KRP
<石栗和春/島崎 篤/松澤俊樹>
チャレンジクラス14位(167周)

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21 やわらかスライダー・ソニックパーク安心院
<伊賀智彦/清水 学/伊賀颯人>
エンジョイクラス23位(164周)

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22 はんなーず・ISK奈良阪奈
<常元 普/金正勝浩/伊藤惇浩/川添智道>
エンジョイクラス9位(166周)

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23 金沢塾・新千歳モーターランド
<金沢太景/作田留唯/中村 充>
チャレンジクラス5位(168周)

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24 Racing J・埼玉カートパーク
<神 力/塚本 修/佐伯和洋>
チャレンジクラス28位(165周)

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25 SKP TEAM 408・埼玉カートパーク
<藤原晟也/齋藤幸菜/石田英次>
エンジョイクラス27位(163周)

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26 ABにゃ~・F.ドリーム平塚
<菊地宏治/佐藤正富/安達晃平>
チャレンジクラス21位(166周)

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27 NK-R・宝塚フィールド
<大和貴志/福田健一/作間猛志>
エンジョイクラス19位(165周)

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28 I.T.Y・宝塚フィールド
<岩倉 聡/湯浅拓也/田崎要平>
エンジョイクラス14位(166周)

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29 秋山産業ハマコロ・宝塚フィールド
<秋山大輔/浜田 豊/永田昭教>
チャレンジクラス19位(166周)

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30 OJR・神戸スポーツサーキット
<作田浩輝/作田諒介>
エンジョイクラス12位(166周)

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31 Squad 129 Zinsha・神戸スポーツサーキット
<矢嵜叶人/水田桂裕>
チャレンジクラス9位(167周)

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32 Speed Freaks・神戸スポーツサーキット
<中村昌隆/橋爪清史/雪永篤信>
エンジョイクラス13位(166周)

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33 おふとぅーん・幸田サーキット
<小林駿太/小林雄太>
エンジョイクラス6位(167周)

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34 Lapフリーク・幸田サーキット
<佐藤文俊/笹下正和/後藤 剛>
エンジョイクラス22位(164周)

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35 Baskerville Dogs・幸田サーキット
<川添和人/川添昭人/渡口 翼/狩野浩平>
エンジョイクラス4位(167周)

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36 COCO-SEVEN//U-KART・U-KAR
<中村直哉/佐藤徳文>
チャレンジクラス23位(166周)

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37 STAY PLATINUM Racing・ナチュラサーキット
<乾 武晴/坂本健一/祝原立也>
エンジョイクラス5位(167周)

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38 STAY BLACK Racing・ナチュラサーキット
<松下健一/中島照弘/深川博久>
チャレンジクラス3位(168周)

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39 STAY MSIS Racing・ナチュラサーキット
<周山智寿/松岡隆行>
チャレンジクラス24位(165周)

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40 STAY TRIBE Racing・メガ耐久
<高橋玄司/高田茂明>
エンジョイクラス10位(166周)

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41 ラッキー琢磨レーシング・メガ耐久
<川原知和/菊地純哉/髙野 泰/沖嶋海都>
チャレンジクラス29位(164周)

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42 STAY GOLD Racing・アイルトンやすCUP
<川福健太/小森颯真>
チャレンジクラス8位(167周)

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43 Tiger Snake・インディカート <柏阿南雅英/榊原宏樹/榊原裕也>
チャレンジクラス7位(167周)

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44 DONCITY・インディカート柏
<朝倉 栞/日比野峻/浅井胤澄>
チャレンジクラス16位(167周)

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45 日米ブラジル三国同盟・インディカート柏
<カンペル コーリンセス/浅野ルーカス/岡崎正和>
エンジョイクラス21位(165周)

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46 チーム アキツ・BLOCCO
<松本 斉/増田善裕>
チャレンジクラス20位(166周)

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47 MRF・美浜サーキット
<栗田勝郎/加古剣市/岡本延広>
チャレンジクラス26位(165周)

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48 テクノマスターズ@ALT・アウティスタ
<生天目元/湯浅健一/木村智明/向野 翔/小林研人>
エンジョイクラス15位(166周)

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49 STORM 73R・大井松田カートランド
<井戸友貴/渡辺隆宏>
チャレンジクラス22位(166周)

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50 ちーむ おーいまつだ・大井松田カートランド
<野村大樹/廣間崇太/相原良太>
エンジョイクラス11位(166周)

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51 Summer Pizza・大井松田カートランド
<笠原大希/大沢知也/大野 豊>
チャレンジクラス10位(167周)

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52 team jumble・SQUADRA TIGRE
<三好健吾/大平聖博/平井正義>
チャレンジクラス15位(167周)

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53 もみちゃん日本一ズ・アウティスタ
<森川貴光/古谷仁一/小笠原克行/岡部一輝/鈴木 萌>
エンジョイクラス28位(162周)

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54 PugのRacing J・N35三種盛り
<針生 修/千葉直樹>
チャレンジクラス12位(167周)

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55 Miracle Wave・神戸スポーツサーキット
<伊福剣登/坂川和正>
エンジョイクラス16位(165周)

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56 ジャブーン・幸田サーキット
<安部祐季/山本誠太郎/柳 速斗>
エンジョイクラス25位(164周)

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57 KOTA crazies・幸田サーキット
<広中一成/平野淑人/高橋秀斗/宮尾時宏/鶴田 哲>
エンジョイクラス24位(164周)

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58 ツギハギRacing・インディアナカートジャパン
<ロスラン ザビエ/松並政治/松本朋久/杉浦友則>
チャレンジクラス25位(165周)


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