■開催日:7月20〜21日 ■開催地:フェスティカサーキット瑞浪 ■天候:晴れ一時雨 Photo&Report:本誌・藤原浩
瑞浪MAX決着!
いよいよフェスティバルへ!
ROTAX MAX CHALLENGEの聖地、フェスティカサーキット瑞浪のRMCでシリーズが、早くも最終戦を迎えた。
今季は、MAX最大のイベントであるMAX最大のイベントであるフェスティバルが8月最終週に行われるため、シーズンが早めに消化され、今回がシリーズ最終戦。フェスティバルでの日本代表獲得へ向け、瑞浪のチャンピオンが出揃うこととなる。
大会直前の18日に東海地方の梅雨明けが発表され、いよいよ夏も本格化。同時に太陽が本気を出してきたのか、レースウィークは体温に迫る気温へと上昇する。こうなると、心配になるのがゲリラ雷雨。金曜日の夕方、さらには土曜日の15時ころに雷鳴とともに叩きつけるような豪雨があり、土曜日の一部スケジュールが日曜朝へと変更された。
日曜日も、夕方に雷雨予想があったものの、この日は幸いにして雨はふらず、最後のシリーズ表彰まで晴天のもと行われた。
●Micro MAX
芝崎壱飛、第3戦以来の優勝!
16台が集まったマイクロマックス。予選をトップ通過したのは3ヒートすべてを制した苅米敦哉。2番手に京竹玖龍が続き、ランキングトップの鶴貝拓海は4位で通過。
続くプレファイナルトップチェッカーは、中村柊稀。総合で決勝PPは苅米が獲得する。
決勝でも、苅米がトップを走るが、序盤にアクシデントがあり大きく後退。それでも、ラップごとに順位を戻していくと、終盤にはトップまで戻り、そのままトップチェッカー。
しかし、アクシデント時、またチェッカーを持ってウィニングランを1周余計に走ってしまい、ペナルティで降格。僅差で苅米を追っていた芝崎壱飛が繰り上がりで優勝となった。
チャンピオンは4位でチェッカーを受けた鶴貝が獲得した。
●MINI MAX
藤原迪永が連勝でチャンピオン獲得!
33台が参加のミニマックス。そのうち13人が海外からの参戦と国際色も豊かだ。
予選をトップで通過したのは、2ヒートでトップチェッカーだった藤原迪永。昨年のマイクロに続くシリーズタイトル獲得に前進する。プレファイナルではA組で林樹生、B組で新橋武がトップチェッカー。総合で決勝PPは藤原が獲得する。
決勝ではスタート直後、序盤早々のアクシデントで林らが後退。これを免れていた藤原、Laewkanjanaset Patthapol、新橋らがトップグループを形成する。
Laewkanjanaset Patthapolが先頭を走るも、要所をブロックし、後続が詰まってくる。これをこじ開けたのが藤原。同時にLaewkanjanaset Patthapolには警告旗が示される。
トップに立った藤原は、同じくLaewkanjanaset Patthapolをかわしてきた新橋の攻勢を凌ぎ切り優勝。同時に今季のチャンピオンを獲得した。
●MAX Masters
西浦徹が逆転優勝で王者へ!
マスターズにはフルグリッドを超える36台がエントリー。
予選は3ヒートとも独走でトップチェッカーと圧倒的な速さを見せる山崎学がトップ通過。2番手に岡本旬司、3番手にオーストラリアのLUKE JOSHUA ARMSTRONGが続く。
プレファイナルを制したのは山崎と岡本で決勝PPは山崎が獲得する。
決勝でも序盤に山崎が逃げリードを築いていく。それを追ったのが、チャンピオンを狙う西浦徹。徐々に山崎に近づくとトップ争いが勃発。西浦が先行すると山崎が逆転、しかし次に西浦が前に出ると、今度はジリジリと引き離していく。それを終盤に縮めていく山崎。
しかし、ラスト2周の5コーナー先で多重クラッシュが発生するとFCYが発動、レースはそのままパレードチェッカーとなり、西浦が優勝、そしてチャンピオンを獲得した。
●Junior MAX
フェスティバルへ向け仕上がり万全! 徳岡大凱旋、圧勝でチャンピオン獲得!
ジュニアマックスには38台が参加。
予選トップ通過は、2ヒートを制した徳岡大凱、2番手に関口瞬と続く。
プレファイナルでは徳岡と関口がトップチェッカーを分け合い、PP徳岡、2nd関口とフロントローにマシンを並べる。
決勝では、序盤こそトップ争いが見られたが、次第に抜け出していったのが徳岡。独走へと持ち込み、ラップを重ねていく。その徳岡を追ったのが8番手スタートだった楠本心真。集団をかき分けるように順位を挙げてくると、単独2番手となり徳岡を追っていく。
しかし、序盤に築いたマージンは大きく、徳岡が逃げ切って優勝。同時に初のシリーズチャンピオンを獲得した。
●Senior MAX
酒井仁が優勝、チャンピオンはクインティン・ルゥが獲得!
52台が参加したシニアマックスは、4グループに分かれての総当り予選を実施。トップ通過は全ヒートでトップチェッカーだった酒井涼。タイトルに向け順調な滑りだしを見せる。2番手には好調の塩田惣一朗、3番手にスポット参戦の酒井仁と続く。
プレファイナルはAが酒井仁、Bを塩田が制し、決勝PPは酒井涼が獲得する。
決勝では酒井涼、塩田、酒井仁、クインティン・ルゥ、下田零翼らがトップグループを形成。前に出てきたのは酒井仁。それをクインティンが追い、下田、酒井涼、塩田と続く。
この順位のままならば酒井涼がチャンピオン獲得となるが、終盤に塩田が酒井涼をかわしポジションを上げる。これで後がなくなった酒井涼は、最終ラップの11コーナーでアウトから仕掛けるも、届かず。逆に立ち上がりでスペースがなく加速が鈍ったところを、後続にかわされ、さらに縁石に乗ったところでチェーンも切れ万事休す。
レースは酒井仁が制し、2位でチェッカーを受けたクインティンが逆転でシリーズタイトルを獲得した。
●Micro MAX(16台) | |||
---|---|---|---|
Pos. | No. | Driver | Team |
1 | 48 | 芝崎壱飛 | WITH Racing Club+グローバル |
2 | 44 | 細川瑛斗 | SD-STYLE |
3 | 33 | 中村柊稀 | SD-STYLE |
4 | 93 | 鶴貝拓海 | SD-STYLE |
5 | 7 | 中川蒼惟 | RT-APEX |
6 | 6 | 石迫伝馬 | AAA motor sports |
7 | 66 | 黒川琥牙 | Ash |
8 | 12 | 京竹玖龍 | AP SPEED with SOVLA |
9 | 37 | 石迫皇樹 | AAA motor sports |
10 | 17 | 古賀瑛輝 | MAC SYSTEMS/BLUTE |
● MINI MAX(33台) | |||
---|---|---|---|
Pos. | No. | Driver | Team |
1 | 37 | 藤原迪永 | SD-STYLE |
2 | 14 | 新橋 武 | Drago CORSE RMC Racing Team |
3 | 65 | Laewkanjanaset Patthapol | TOP LABO |
4 | 9 | Li Yun Zheng | RANXING |
5 | 25 | Jin Yuxian | Free-Nova MOTOR SPORTS |
6 | 55 | Choi Kanghyun | LUCE MOTOR SPORTS |
7 | 4 | 神埼 凱 | HRS JAPAN |
8 | 22 | 飯田一仁 | TAKAGI PLANNING |
9 | 17 | 島津舞央 | ERS with SACCESS |
10 | 27 | Hu Zhehan | THISTLE RACING |
●MAX Masters(36台) | |||
---|---|---|---|
Pos. | No. | Driver | Team |
1 | 7 | 西浦 徹 | PLAYFUL with HEROes |
2 | 36 | 山崎 学 | トレンタクワトロ鈴鹿 |
3 | 46 | 岸本慎介 | Drago CORSE RMC Racing Team |
4 | 85 | 山本一平 | 30'S Racing |
5 | 21 | 長田和已 | T.HIRANO |
6 | 70 | 村井賢介 | トレンタクワトロ鈴鹿/ワンサクセッション |
7 | 19 | 府川秀夫 | TEAM WOLF |
8 | 83 | 色川隆寿 | TECORSA&ランドクリエイト |
9 | 30 | 久保 誠 | WGレーシング |
10 | 13 | 帰山洋一 | T.グローバル |
●Junior MAX(38台) | |||
---|---|---|---|
Pos. | No. | Driver | Team |
1 | 61 | 徳岡大凱 | KM Tech |
2 | 17 | 楠本心真 | ERS with SACCESS |
3 | 88 | 坂野太絃 | KP BUZZ |
4 | 42 | 白石 庵 | HRS JAPAN |
5 | 50 | 関口 瞬 | GOLD MOTORSPORTS |
6 | 74 | 日野風奏 | KP BUZZ |
7 | 39 | 澤田龍征 | PONOS HIROTEX RACING |
8 | 33 | 元田心絆 | AP SPEED with SOVLA |
9 | 44 | 井ノ瀬喜仁 | ハルナカートクラブ |
10 | 81 | 深町健夫 | AAA motor sports |
●Senior MAX(52台) | |||
---|---|---|---|
Pos. | No. | Driver | Team |
1 | 29 | 酒井 仁 | TEAM EMATY |
2 | 9 | Quinten Lu | TEAM EMATY&ROT |
3 | 37 | 下田零翼 | ハルナカートクラブ |
4 | 16 | 塩田惣一朗 | HRS JAPAN |
5 | 55 | 箕浦稜己 | BirelART West |
6 | 77 | 光山勇正 | Drago CORSE RMC Racing Team |
7 | 82 | 小島風太 | WAIBLINGEN |
8 | 73 | 落合蓮音 | Ash with Hojust |
9 | 13 | 冨田 蓮 | TEAM EMATY |
10 | 18 | 中井悠斗 | TEAM EMATY |