全国から強豪63人が集結!
日本一はKENGO OZAWA!!
耐久の翌日に行われたのが、スプリント部門。このスプリントには16コースから63名のドライバーが集まった。天候も回復し、朝の練習走行からドライコンディションでレースは進行した。
スプリントレースのレース方式は、まず受付時に3グループに配分。最初に行われるのがレース1で、グループごとのタイムトライアルから総合順位をつけ、その上位21名がレース1スーパーファイナル、次の21名がファイナル2、さらに次の21名がファイナル3を走る。これをレース1、レース2と同じ方式で繰り返し、その総合ポイントにより、日本一を決めるJAPAN CUPファイナルのスーパーファイナル、ファイナル2、ファイナル3へと分けられるというもの。日本一は最後のスーパーファイナルで決することとなる。
カートは、ヒートごとに変更されるため、自分がどのカートに乗るかを選ぶことはできない。このあたりは、運も必要とされるところだ。
午前中はレース1、午後一番でレース2の決勝が行われ、いよいよ最後のスーパーファイナルへ進出する選手も決定。全国から選ばれた63名の中から、さらに選ばれた21名によって、日本一が競われることとなる。
レースは序盤から激しいバトルの連続。バトルをすることで、グループが膨れ上がったこともあり、各所でスリーワイド、フォーワイドといたバトルが見られた。終盤、アクシデント等もあり抜け出すことに成功したのが、F.ドリーム平塚代表で、前日の耐久でも優勝したKENGO OZAWA。一度抜け出すと、後続が追ってくる気配もなく、またラスト3周でFCYとなったこともあり、そのままチェッカーを受け優勝。日本一を獲得した。
ところで、今回のレースで終盤が独走劇となったのは、トップ争い中のアクシデントが原因だ。大きなクラッシュはなかったものの、集団走行の中でプッシングや幅寄せ、接触、コース外走行などなど、ありとあらゆる事が起こり、それにより、簡単に言えばぐちゃぐちゃの展開となったのだ。
コースレイアアウトや堅固にガードされたレンタルカートなどが「接触OK」の走行の素因となっている点もあるだろうが、本来レースで接触等は厳禁だ。その点、今回のスーパーファイナルが残念なレースとなってしまったことは事実。ましてや、午前中に起こったアクシデントによりスペアカートがなくなる事態となり、お昼に全ドライバーを集めた再ブリーフィングで「クリーンなレースを」と呼びかけられたにも関わらず荒れたレースとなったことは残念に尽きる。
幸い、堅固なレンタルカートだからこそ大きな怪我をする選手もおらず、全員が無事に戻ってこられたものの、少しでも怪我の心配をしなければならないようなら、またマシンが壊れることを危惧すれば、接触OKのレースとはならないはずだ。
レンタルカートの堅固なガードは、万一の接触等の際にドライバーとカートを保護するためのもので、他車にぶつけることを良しとしたものではない。
イベントプロモーターや主催者が、様々な工夫をこらし参加者満足度を高めようと努力をしても、プレイヤー側の意識が変わらずこうしたレースが続くようでは、恐怖を感じ次回以降の参加を躊躇する選手も出てきかねない。
この大会に参加する選手は、普段はもっと狭くテクニカルなコースでレースを戦っている上級者のはずで、そうであるならば、もっとクリーンなレースができるはずだ。来年は、いま一度イベント趣旨を胸に刻んで、この大会に参加してほしい。
なお、大会結果については
SODI JAPAN CUP全国大会公式HP を参照のこと。