●OK部門
皆木駿輔、 開幕2連勝で
タイトルへ好ダッシュ!! 　

31台が集まったOK部門。QPは2グループに分かれてタイムアタックを行い、各組上位4名ずつ計8名がスーパーポールへと進出して上位8グリッドを決めるシステムだ。 A組では皆木駿輔、酒井龍太郎、三村壮太郎、野澤勇翔の4人、B組からは春日龍之介、鈴木悠太、五十嵐文太郎、山岡宗磨がスーパーポールへと進んだ。

今季のスーパーポールは、かつてのタイムトライアルのように1台ずつの2周計測。いかにウォームアップラップでタイヤに熱を入れるか、冷えたタイヤでタイムを出すかが問われることとなる。このスーパーポールでトップタイムをマークしたのはQP総合トップだった皆木。2番手には野澤が上がり、逆に酒井は4番手へとドロップする。

第1戦決勝は22周。まずは皆木が好スタートを見せトップをキープ。その後方に三村、五十嵐、酒井と続き、序盤から酒井が積極的にアタック。7周目には2番手に上がり皆木を追う。トップ2は集団を抜け出す形となるが、皆木は酒井に仕掛けるチャンスは与えずに周回を重ねていき、最後までトップを譲ることなくチェッカー。久しぶりの全日本優勝を飾った。2位には酒井、3位には三村が入った。

続いて行われた第2戦。スターティンググリッドは第1戦レース中のファステストラップ順となることから酒井がPPスタート。しかし、スタートで飛び出したのは2ndグリッドの皆木だ。酒井にしっかり合わせて加速すると、一気にスピードを乗せてアウト側からパス、そのままトップに立った皆木がレースをリードする。

またも酒井が追う形となったがしかし、今回は酒井も仕掛けていった。幾度も顔をのぞかせ、何度かは前に出るものの、そのたびに皆木が逆転。それでも終盤、残り3周で酒井がトップに浮上すると、皆木の逆転を防ぐべくラインを塞いだ。

なんとかこじ開けようとラインを探す皆木。その最中に両者が接触、バランスを崩すシーンもあったが共に持ちこたえて勝負は最終ラップに。ここでも皆木の攻勢をしのいだ酒井がトップチェッカー。初優勝を飾ったかに見えた。

しかし、レース後の審議により、過度なレーンチェンジをとられて10秒加算のペナルティ。これで皆木が繰り上がりながらも2連勝、2位に五十嵐、3位は吉田馨とDragoCORSEが表彰台を独占した。

▲開幕２連勝を飾った皆木駿輔。悲願のタイトルへ向け好発進

▲第２戦でトップチェッカーを受けるもペナルティ。それでも第１戦では２位を獲得、存在感を示した酒井龍太郎

▲得意のもてぎで３位表彰台に立ちベテラン健在を示した三村壮太郎

▲これまでの赤から青へとイメージ一新ととなる移籍を果たした五十嵐文太郎は早速表彰台獲得

▲第３戦では３位表彰台となった吉田馨。今年のタイトル候補の一人だろう