■開催日:6月22〜23日■開催地:鈴鹿サーキット南コース■天候:雨のち曇り(時々雨) Photo&Report:藤原浩(本誌)
EXGEL MAX CHAMP決着
US TROPHY FINAL派遣選手決定!
鈴鹿選手権第4戦が6月22〜23日に鈴鹿サーキット南コースで開催された。開催直前に中部地方の梅雨入宣言が出され、日曜日の雨確率は90%との予報もあったため、天候が心配された今大会。土曜日夜から日曜朝にかけて降雨量が増し、一部のテントが雨の重みで潰れるアクシデントもあった。それでも、日曜朝には雨はやみ、徐々に路面は回復していく。
走行順の早いクラスは公式練習&タイムトライアルはレインタイヤの出走となるが、後半のクラスはスリックタイヤを使えるまでに回復。その後も、雨雲レーダーでは頻繁に雨雲がサーキット上空へと差し掛かり、○分後に雨が降るといった予報が飛び交うが、本格的な雨雲はサーキットを避けたようで、時折ポツポツと強弱を変えつつの雨はあったが路面を本格的に濡らすまでには至らなかった。
今大会、大きく注目されたのが、今季からスタートしたEXGEL MAX CHAMPの代表選考だ。これは開幕戦から今大会までのポイントを集計し、その最上位にアメリカとの交換留学の権利が与えられ、US TROPHY FINALに派遣されるのだ。瑞浪シリーズにかけられたミニクラスでは、すでに林樹生が代表を獲得済み。今大会では残すシニアとジュニアが決定する。
とはいっても、実はシニアクラスは前回大会終了時点でポイント差を大きく開いたクインティン・ルゥが代表に決定。ジュニアも澤田龍征が大きく引き離し、今大会で僅かに残ったチャンスもエントリーが16台未満だったことで消滅、レース前に澤田の代表が決定していた。全レース終了後、それぞれの選手は表彰台で表彰を受けて最後は並んでの記念撮影。3人には日本を代表して、アメリカのMAX界に強烈なインパクトを残してほしい。
●カデットオープン
島津舞央が2連勝、新橋武が連続2位となっているカデット。今回は新星が登場するのか!? まずTTでは飯田一仁がトップタイムをマークし、2番手には前回3位の森一真が続く。
予選は飯田、林樹生、島津の順でチェッカー。決勝では、飯田、林、島津、種田隆威らがトップグループを形成すると、新橋も順位を挽回してトップ争いに加わっていく。
終盤、トップを走る新橋に仕掛けたのが飯田だ。25Rでインに飛び込むと逆転しそのままチェッカーを受けた。
●Avanti
15台参加となったAvantiクラス。ウェットのTTでは小川昌悟がトップタイム。2番手に岡部雅と続き、前回優勝の井上繁和は6番手と出遅れる。
小川、予選でも1-2となりフロントローを占める。決勝はスタート前に少し強めの降雨があり、一部の選手はレインタイヤを選択。しかしスタートするとまもなく雨はやみスリック勢が上位を占めた。
そのなか、序盤から先行したのが岡部。しかし中盤過ぎに小川が捉えて逆転。さらに井上も2番手に上がり、小川、井上、岡部の順でチェッカーとなった。
●SUPER SS
今回も44台がエントリーしたスーパーSS。走行タイミング的に、路面状況が変化しやすかったこともあり、タイヤ選択などは一番悩まされたクラスとなった。
予選で魅せたのが石川京侍。TT計測前にストップし最後尾スタートながらトップまで上がってチェッカー。決勝フロントローを獲得。
決勝では、その石川と坂裕之が一騎打ちに。その後方に吉田広樹、佐々木克行が続く。石川と坂のバトルは終盤までもつれ込み、最終コーナーからの加速勝負となったところで石川が逃げ切って優勝。カート復帰後の初優勝となった。
●Junior MAX
結果次第では、早くもチャンピオンが決するジュニアマックス。決勝は非常に僅差の激戦となった。
TTトップは坂野太絃。2番手に松本聖生が続くも、予選ではタイトルに王手をかけている澤田龍征がとトップチェッカーで決勝PPを獲得する。
決勝では澤田のチャンピオンを阻止すべく徳岡大凱、横山輝翔らが襲いかかり、終盤のトップグループは6〜7台ほどまで膨れ上がる。終盤、澤田に挑んだのが坂野。最終ラップ最終コーナーでクロスを取ると、そこから加速して澤田と並走。最後は僅差で先着して優勝を飾った。2位の澤田はチャンピオンを獲得。
●MAX Masters(16台)
16台参加のマックスマスターズ。ランキングトップの桑田塁は、今回はシニアに参戦となる。
TT、予選とトップで通過したのが山崎学。そのまま決勝もと期待されたが、決勝では木村一眞が山崎とトップ争いを展開していく。木村、山崎、出石哲也が僅差で続き、やや離れて岡本旬司というオーダーで終盤へ。
この接戦のなか、最後までトップを守ったのが木村で、開幕戦以来となる2勝目をマークした。
●Senior MAX
128台が集まったシニアMAX。こちらもジュニア同様にチャンピオン決定の可能性がある。
TTでは最後の最後にタイムを出した金子准也がトップに。2番手に小山田隼が続く。予選では松本琉輝斗がトップチェッカー。金子が2番手で続き、TT失格だった酒井龍太郎が10番手まで戻ってきた。
決勝では松本、金子、酒井のトップ争いが白熱。それぞれにトップを走る場面もあったものの、最後は松本が競り勝って初優勝。クインティンが7位に終わったことで、チャンピオン決定は次戦へと持ち越しに。
●ROK-SHIFTER
ひと月後にはGPRも控えるROKシフターには12台がエントリーしてきた。そのうち5台がマスタークラスとなる。
TTでは井出七星翔がトップタイムをマーク。予選では東拓志の先行を許すものの、最後に逆転してトップチェッカー。決勝PPを獲得する。
決勝では序盤にトップに立った東が井出、佐藤奨二の追撃を振り切ってこれで3連勝目。マスタークラスは総合3位の佐藤が優勝となった。
●カデットオープン(22台) | |||
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Pos. | No. | Driver | Team |
1 | 11 | 飯田一仁 | TAKAGI PLANNING |
2 | 14 | 新橋 武 | Sigma Racing |
3 | 17 | 島津舞央 | ERS with SACCESS |
4 | 33 | 今村昴星 | HIGUCHI RACING TEAM |
5 | 59 | 種田隆威 | ERS with SACCESS |
6 | 31 | 林 樹生 | AP SPEED with SOVLA |
7 | 23 | 本田 羽 | Ash |
8 | 25 | 寺西俊稀 | ONE POINT |
9 | 52 | 北村 紳 | KC NAGAHARA |
10 | 36 | 赤池凛翔 | GRG with HIGUCHI |
●Avanti(15台) | |||
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Pos. | No. | Driver | Team |
1 | 19 | 小川昌悟 | Toko Sports with KC NAGAHARA |
2 | 56 | 井上繁和 | KC NAGAHARA |
3 | 2 | 岡部 雅 | clubMYM with KC NAGAHARA |
4 | 5 | 奥村 真 | RSスギムラ |
5 | 14 | 笠井雅進 | ハラダKC |
6 | 11 | 伊左治尚彦 | ASH |
7 | 27 | 菅 祥二 | ハラダカートクラブ |
8 | 34 | 加藤雄祐 | ハラダカートクラブ絆 |
9 | 9 | 卜部謙一 | T-WEST-RS |
10 | 10 | 梅村長史 | T-WEST-RS |
●SUPER SS(44台) | |||
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Pos. | No. | Driver | Team |
1 | 78 | 石川京侍 | サンズクリエイトレーシング |
2 | 1 | 坂 裕之 | のりものレンタカー沖縄那覇TIGRE |
3 | 2 | 佐々木克行 | しゃ!ひすとりー |
4 | 70 | 吉田広樹 | のりものクラブTIGRE |
5 | 40 | 植田春樹 | Msistem |
6 | 27 | 大島良介 | RS-1withHKC |
7 | 3 | 野嵜弘樹 | モアコラージュTQS |
8 | 17 | NORIZO | のりものクラブTIGRE |
9 | 50 | 上田優季 | カートガレージクラッシュメイト |
10 | 97 | 中條智裕 | Scuderia Sfida |
●Junior MAX(15台) | |||
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Pos. | No. | Driver | Team |
1 | 88 | 坂野太絃 | KP BUZZ |
2 | 39 | 澤田龍征 | PONOS HIROTEX RACING |
3 | 24 | 白石 麗 | HRS JAPAN |
4 | 61 | 徳岡大凱 | KM Tech |
5 | 34 | 手塚大雅 | Drago Corse RMC Racing Team |
6 | 37 | 前田蒼介 | Team REGOLITH |
7 | 56 | 南崎高志 | HRS JAPAN |
8 | 36 | 江本 傑 | 30sRACING |
9 | 9 | 松本聖生 | NEXT-ONE Racing |
10 | 10 | 白石 庵 | HRS JAPAN |
●MAX Masters(16台) | |||
---|---|---|---|
Pos. | No. | Driver | Team |
1 | 16 | 木村一眞 | Revent カキエレーシング |
2 | 36 | 山崎 学 | トレンタクワトロ鈴鹿★MYCARS |
3 | 31 | 出石哲也 | AKILAND RACING |
4 | 3 | 岡本旬司 | メカニコ/.ヒーローズ |
5 | 46 | 岸本慎介 | Drago Corse RMC Racing Team |
6 | 70 | 村井賢介 | トレンタクワトロ鈴鹿/ワンサクセッション |
7 | 24 | 金 韓奎 | LUCE MOTOR SPORTS |
8 | 29 | 谷田幸史 | JURAN Racing with Global |
9 | 11 | HIROTEC | HIBIKIさくら助産院ERS |
10 | 17 | 鈴木伸高 | IDEAL Racing |
●Senior MAX(28台) | |||
---|---|---|---|
Pos. | No. | Driver | Team |
1 | 25 | 松本琉輝斗 | HRS JAPAN |
2 | 44 | 酒井龍太郎 | ミツサダPWG RACING |
3 | 43 | 金子准也 | ラムレーシング |
4 | 24 | 田邊琉揮 | HRS JAPAN |
5 | 23 | 門田翔成 | Drago Corse RMC Racing Team |
6 | 13 | 冨田 蓮 | Team EMATY |
7 | 9 | Quinten Lu | TEAM EMATY&ROT |
8 | 7 | 渡邉雅人 | NEXT-ONE Racing |
9 | 15 | 伊藤聖七 | Ash |
10 | 50 | 土橋皇太 | ラムレーシング |
●ROK-SHIFTER | |||
---|---|---|---|
Pos. | No. | Driver | Team |
1 | 1 | 東 拓志 | NEXT-ONE Racing |
2 | 35 | 井出七星翔 | RSイディアぴしたぁぱん大阪ヂラン |
3 | 22 | 佐藤奨二(M) | TOKAIDENSO-DSM |
4 | 23 | 小林弘直(M) | HRT |
5 | 66 | 富田星羅 | KP BUZZ |
6 | 21 | 岡本孝之(M) | ハラダカートクラブ |
7 | 10 | 水越健太 | MOMOX KART RACING |
8 | 77 | 伊藤慎之典 | HRT |
9 | 13 | 中土和徳(M) | RS nakatsuchi |
10 | 7 | 西面尚彰 | Y's factory racing |
●ROK-SHIFTER(マスター) | |||
---|---|---|---|
Pos. | No. | Driver | Team |
1 | 1 | 東 拓志 | NEXT-ONE Racing |
2 | 35 | 井出七星翔 | RSイディアぴしたぁぱん大阪ヂラン |
3 | 22 | 佐藤奨二(M) | TOKAIDENSO-DSM |
4 | 23 | 小林弘直(M) | HRT |
5 | 66 | 富田星羅 | KP BUZZ |
6 | 21 | 岡本孝之(M) | ハラダカートクラブ |
7 | 10 | 水越健太 | MOMOX KART RACING |
8 | 77 | 伊藤慎之典 | HRT |
9 | 13 | 中土和徳(M) | RS nakatsuchi |
10 | 7 | 西面尚彰 | Y's factory racing |