■SK1クラス
朝一番の予選レースをトップタイムでクリアしたのが大王ことYUUKA。開幕戦からここまで未だ負け知らずの成績で、本当に今季のYUUKAは速くて強いのひと言。しかし、YUUKAの座を狙う保立翔と全体イシイは毎回、スピードを増していき、その牙城を崩すべくブラッシュアップを続けている。
スタートはPPのYUUKAがホールショットを決めるがその背後にはゼンタと保立が離されまいと食らいついていく。YUUKAの常勝パターンは早い段階から集団を引き離し、単独トップで圧勝するというものだが、今回はそうはいかないようだ。
2番手のゼンタはスリップを使いつつYUUKAのスキをうかがい、これはもしかするともしかする展開に。しかし、この暑さにマシンがバテてしまったのか徐々にペースが伸び悩んでいく。そこを着いたのが保立で、ゼンタをパスするとYUUKAの背後に迫っていった。
要所ごとのコーナーでパッシングを狙っていくのだが、そこはやはり百戦錬磨のYUUKAだけに絶対に前に行かせない。難所となる最終コーナーもきっちりとハイスピードを維持したままクリアしていくと、YUUKAがファーストチェッカー。これで破竹の六連勝目となり今季はまさに神がかる強さを発揮、全戦全勝も視野に入ってきた。
■SK2クラス
前回、連勝記録がストップした岩崎浩二だが俄然、ランキングトップを維持している。そして筑波は岩崎の最も得意とするコースでもあるだけに復活ののろしが期待された。しかし、そんな岩崎に立ち塞がったのがベテランの川島浩だった。予選トップタイムを記録して決勝PPを獲得。2番手は斎田猛で岩崎は3番手からのスタートとなった。
決勝でも川島の走りは頭ひとつ抜き出るスピードだった。なんだかもの凄くマシンが調子良かったという川島は上位クラスを追い立てながらトップを快走していく。その後方、2番手争いは斎田と岩崎のバトルが繰り広げられていた。斎田も海千山千のベテラン選手だけに岩崎はなかなか前に出ることができない。
このバトルの間にも川島のペースは劣ること無く、圧勝で今季初となるお立ち台の中央をゲットした。2位は斎田をパスした岩崎が入り、3位に斎田というオーダー。2位の岩崎は「今回の川島さんはとてもじゃないけど追いつける気はしなかった」というほどの強さを見せつけた。
■SK4クラス
ヤマハのハイスペックエンジンWR250を搭載するSK4クラスには今回、2台が参加した。
予選トップをマークしたのは武田光司でタイムは1'01.697。決勝では予選のベストタイムを更新する力走を見せた武田が単独トップのまま周回を重ねていくとポールtoウィン達成。2位には浅見亨が入った。
次回、第7戦は残暑が厳しい8月25日、今大会と同じく筑波サーキットで開催される。なお今回のレースのリザルトはスーパーカート公式ホームページからご確認を。
Pick up PHOTO
▲SK1のトップ争いは終始、YUUKA、保立、ゼンタの3台のバトルが続いた
▲レース終盤、YUUKAをもう少しの所まで追い詰めていく保立
▲今回も強かったYUUKA。そろそろ全勝も見えてきたが果たして!?
▲今回は台数が少なくて残念。何台いようが負ける気がしなかったというSK2川島
▲2位争いは#79岩崎と#54斎田の接戦。軍配は岩崎に挙がる
▲本当に早かった川島。次回の筑波で二連勝が期待される
▲SK1表彰式。YUUKAを挟み左が2位の保立、3位はゼンタ
▲SK2表彰式。川島を挟んで2位の岩崎と3位の斎田
▲SK4表彰式。優勝は武田。左に2位の浅見亨