全日本選手権、最高峰シリーズとなるAUTOBACS GPR KARTINGが、いよいよ今週末、5月9〜10日に三重県・鈴鹿サーキット南コースで開幕を迎える。開幕戦、OK部門へエントリーしたのは17名。昨年からの継続組はもちろん、今季からOKクラスへデビューする選手なども揃い、楽しみなメンバーでのレースとなりそうだ。
出場選手を見ていくと、まず昨年のランキング2位、酒井仁が新チームのKF MOTORSPORTから参戦。このチームは、かつて KFクラスなどで活躍した藤波清斗が結成した新チーム。まずは、その船出のレースをどう飾っていくのか注目したい。
先日のEVオーディションで指名され、2クラスのシリーズに出場することになったベテラン、三村壮太郎はシャシーをパロリンに変更。先週のもてぎ選手権FS-125にも出場し、レース勘を戻している。さらに、テスト好調だった皆木駿輔、カート最終戦に最高峰タイトルを狙う酒井龍太郎らが、まずは優勝候補に挙げられるだろう。
また、先週のFIA Karting Academy Trophyで優勝に迫った佐藤佑月樹も凱旋帰国し参戦。厳しいスケジュールだが、ヨーロッパで見せた力を今回も発揮してくれることだろう。彼らが、シリーズを引っ張っていくことになるのか、注目だ。
併催となるジュニア選手権ラウンドシリーズ1も今回が開幕戦。ジュニアクラスに13台、カデットには18台がエントリーしている。ジュニアでの注目は、昨年のカデットチャンピオン新橋武。また、鈴鹿で開催されているMAXチャンプのJunior MAXで連勝してる坂野太絃も、今季の好調さをそのままに乗り込んでくるだろう。
昨年の上位陣がジュニアに昇格したカデットは、新顔が多いシーズンとなる。それだけに、誰が主導権を握るのか、まずは開幕戦を見ないとわからないシーズンとなる。
Shifterは11台がエントリー。注目は、昨年の鈴鹿大会にもエントリーしてきた松田次生。公式テストにも参加し、上位タイムをマークしているだけに、今回は優勝争いに加わることが期待される。
このクラスは、今季はOK経験者などが多く転向していることも注目の動きだ。中里龍昇、伊藤聖七、田崎脩馬、井上隆太らがOKから転向。鈴鹿選手権のRokクラスにも出場し、トップ争いを見せていた。今回も、優勝争いの中心となることだろう。
そんな選手たちを迎え撃つのが、鈴鹿選手権開幕戦を制している井出七星翔や、昨年の鈴鹿大会優勝の大木一輝らだ。果たしてどんなレースが展開されることとなるのか、このシフターにも注目してほしい。
4クラス×2レースが行われるGPR。今季の流れを占う重要な開幕戦となるだろう。
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