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【SL全国大会出場者必見】
全国大会適用の新規則に要注意
チェーンカバーは「フルカバータイプ」が必須   

出場選手も決まり、いよいよ本番が迫ったSL全国大会だが、この全国大会から適用されると予告されている車両規則をご存知だろうか。

それは、チェーンカバーに関する規定で、今年のSL規則書には囲みで
「下記記載のチェーンガード(フルカバータイプ)は2025年SLカートミーティング全国大会に適用され、2026年から規則化される」
とした規則条文が記載されている。その条文では
【露出しているチェーンとスプロケットの上部と両側の有効な防護物を構成しており、少なくともリアアクスルの水平面下面まで伸びていること(フルカバータイプ)】
と記されている。この条項は今季の通常のシリーズ戦には適用されていないが、全国大会には適用される規則とされているのだ。注意喚起の意味もあってか公式通知No5でも同じ内容が発表されているので、目にした人も多いだろう。

この規定が適用されるため、ローカルシリーズでは車検合格となったものでも、全国大会では車検を通過できないということも考えられる。前車検を通過できないと、現地でインポーターサービスなどを通じてパーツを入手しなくてはならず、その場合は持ち込まれている数にも限りがあるため、確実に入手できるかはわからない。事前準備は欠かせないのだ。

本誌では、この規則発表以降、折を見て様々なタイプのチェーンガードを撮影、新規則適合品かどうかの確認をとってきた。その結果、概ねの運用ラインがわかってきたので、ここに紹介しよう。

なお、ここに掲載しているものは、本誌が関係者への取材を元にまとめたもので、最終的なガイドラインはSLO技術委員会にて検討され詳細が決定される。

また、今回の規則とは違うが、毎年現地でSL手帳を購入する人が数人は現れる。これも現地で入手できるかは確実ではないため、忘れずに持っていくようにしたい。
※写真は例示用に撮影/掲載しているものです。

 


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▲規則では「リアアクスルの水平面下面まで伸びていること」と規定されている。少なくとも、リアスプロケット近辺は、黄線より上部が覆われていなければならない
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▲これが最も新規則条文に則したチェーンガード。ドライブ、ドリブンスプロケットはもちろん、チェーンもほぼ露見していない。まさに「フルカバー」タイプだ
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▲一見合格品のように見えるが、実は規則に適合しないとされるタイプ。側面部の覆いがアクスル下部へ達しておらず不十分だ
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▲グレーゾーンとなるのがこのタイプ。ドリブン側は規則通りにリアアクスル水平面下面まで覆っているものの、ドライブ側の側面が露見している。これに関しては、純正のクラッチカバーが側面開放タイプであるため、車検通過できるのではという見解が関係者からも聞かれた。同様の規則で運用されている全日本選手権でも、このタイプのチェーンカバーで車検合格していることからも、おそらくは合格すると思われる
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▲古くから愛用されているチェーン上部のみをカバーする板タイプは、今回の全国大会では使用できない
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▲新品時は側面の覆いも十分だったと思われるも、摩擦により摩耗、欠損している状態では車検不適合となる
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▲カデットではトレッドセッティングによってはチェーンガードとタイヤが干渉、側面が削れて欠損することも多い。大会前に状態確認しておくことをオススメする
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▲この規則を改めて周知するように公式通知も出されている。大会前に準備を万全にしておくことをオススメする


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