全日本カート選手権もエンジンカート全部門の全日程を終え、残すはEV部門のみとなった。注目のEV部門最終戦は、クリスマスイルミネーションも輝く12月21日に、東京お台場のシティサーキット東京ベイ(CCTB)で開催される。
最終戦を迎えたランキングでは、トップが三村壮太郎(122P)、以下寺島知毅(120P)、中井陽斗(112P)、中井悠斗(108P)、野澤勇翔(105P)となり、このトップ5にタイトル獲得の可能性が残されている。
中でも、最も優位に立っているのは三村壮太郎で、三村のみが自力でのタイトル獲得が可能だ。三村は、残り1大会2レース、どちらかを3位以上で終えれば自動的に、もしそれ以外の順位でも2レースのトータルで考えれば、トップ6内に入っていればまず安心と言えるほどのリードを持っている。
追いかける4人のうち、中井兄弟と野澤は、ほぼ表彰台圏内がマストとなり、逆転への条件が非常に厳しいものがある。実質的に、三村に対抗可能なのは、ランキング2位の寺島だが、その寺島にしても、両レースで三村の前で表彰台に立つというのは最低限の条件となっていく。すでに10年以上、全日本のトップレベルでレースを行ってきた三村にとっては、悲願とも言える全日本タイトル獲得のチャンスが巡ってきたと言える。
これまでの3シーズンで、若手・女性・プロドライバーがタイトルを獲得してきたEV部門だが、今度は30代のベテランドライバーが戴冠し、歴史を刻むのかもしれない。
また、チームランキングでは三村と中井悠斗擁するITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPULが230Pでトップ。それを中井陽斗と野澤のREALIZE KONDO EV Kart Racing Teamが217Pで追っている。こちらのポイントレースにも注目だ。
大会は12月21日とクリスマス間近。会場のお台場は、東京の中でもイルミネーションなど華やかな地区なので、レース後に散策なども楽しめるだろう。