2025全日本カート選手権FS-125/FP-3部門SUGO大会

●FS−125部門
第5戦では九州から遠征の服部颯空が優勝
第6戦は酒井龍太郎が勝ちタイトルに王手！　

18台が集まったFS-125部門。これまで酒井龍太郎が破竹の4連勝を飾っており、誰が酒井にストップを掛けるかに注目が集まる。特に、事前練習から速さが伝えられていた地元勢には、大きな期待がかけられた。

QPでは、その地元勢の一人木幡直生が堂々とトップタイムをマーク。2番手に小熊孝誠、3番手に九州から遠征の服部颯空と続き、酒井は4番手となる。

第5戦
第5戦の予選でも、木幡が好スタートからトップを守ると、序盤から後続を突き放す速さを見せ独走へと持ち込んでいく。それをジリジリと追い詰めていったのが小熊。終盤に向け、ビハインドを削っていくと、最終ラップには木幡の直後に接近。そのプレッシャーに負けたか、木幡が8コーナー立ち上がりでミスすると、すかさずインに並びかけ9コーナー先で逆転。そのままチェッカーを受け、決勝PPを獲得する。

決勝では、小熊が好スタートからリード。2番手に酒井があがり、さらに服部が3番手に浮上。一方の木幡は、序盤6番手までドロップする。トップを快走する小熊に酒井が接近し、やや離れて服部が走行。この状態のまま、レースは終盤へと向かう。

17周目、4コーナーで飛び込んだ酒井だったが小熊と接触し両者ストップ。この間に服部が単独トップとなる。2番手片岡陽も単独での走行、3番手には森谷永翔が続く。

トップの服部は、片岡の接近を許すことなく独走のままチェッカーを迎え、全日本初優勝を獲得。2位に片岡、3位に森谷が入り、酒井は完走こそしたもののポイント圏外でのフィニッシュとなった。

第6戦
第6戦の予選ヒートでは、小熊と酒井が一騎打ちを展開。小熊が逃げ切る形で2戦連続で決勝PPを獲得する。2位に酒井、3位に木幡が続いた。

決勝では酒井が好スタートを見せ、2コーナーで小熊をかわしトップに浮上。その後、両者が接近戦を展開していく。一時は酒井がリードを広げたものの、終盤に入ると小熊のペースは上回り、酒井との間隔を縮めていく。さらに、その後方には木幡が続いた。

終盤、毎ラップ酒井を上回るタイムで周回する小熊だったが、中盤までに開いていた差を縮めることはできず、マージンを活かしきった酒井が逃げ切って今季5勝目をマーク。次回新潟大会で2年連続のタイトルを決める可能性が高くなった。2位に小熊、3位には木幡が入った。

次回新潟大会は全選手にとって初体験のサーキット。いち早く攻略するのは誰か、また酒井のV2が決まるか否かが注目ポイントとなりそうだ。

●FP-3部門
山代諭和が連勝で勝ち星を3に伸ばす
ランキングトップは國岡光貴が堅持　

FP-3クラスは地元から2台が加わったものの7台と寂しい台数となってしまう。そのうち3人が、今季初参戦のドライバーだ。

QPでは、神戸大会で優勝した山代諭和がトップタイムをマーク。2番手にランキングトップの國岡光貴、3番手にこちらも神戸から遠征の石野弘貴が続いた。

第5戦
第5戦の予選ヒート。順当にスタートを決めた山代がホールショットからレースを引っ張る。2番手には山代の直後に張り付いた石野が浮上。國岡は3番手にドロップする。

山代は、序盤から後続を引く離しに行く勢いを見せ、独走へと持ち込んでいく。石野も単独走行。3番手國岡には、地元の飯野暁介が接近し、14周目には3番手を奪う。上位陣はこのままの順位でフィニッシュとなり、決勝フロントローは神戸勢が占めた。

決勝では山代に対しオープニングラップに仕掛けた國岡がトップを奪うが、今度は石野が國岡をかわしトップに浮上。石野と山代がトップ争いをする後方で、國岡は3番手争いに吸収される。

レースが折り返しを過ぎた13周目、満を持してトップに立ったのは山代。それ以降は石野に付け入るスキを与えずに走りきり、今季2勝目のチェッカー。2位に石野、3位國岡となった。

第6戦
第6戦の予選でも、山代が独走でトップフィニッシュ。2位に石野とフロントローは第5戦と同じ二人となる。

決勝では、スタートこそ石野が先行したものの、8コーナーで山代がトップを奪うと、それ以降は山代の一人舞台。石野も突き放し独走すると、そのままチェッカーをうけSUGO大会完全優勝を実現。2位石野、3位國岡と全く同じ顔ぶれが表彰台に立った。

これにより、ランキングトップは國岡が160Pで堅持したものの、わずか２P差の158Pで山代が続くこととなる。次回新潟大会が、シリーズの行方を決める天王山となりそうだ。

●FS−125部門

▲展開にも恵まれ全日本初優勝を飾った服部颯空

▲第6戦でリベンジの優勝となった酒井龍太郎はタイトル防衛に王手

▲第5戦で自己最高位、今季初の表彰台を獲得した2位の片岡陽

▲第5戦3位の森谷永翔は全日本初表彰台となった

▲この日好調だった小熊孝誠だが優勝には届かず第6戦2位

▲地元の声援を受けた木幡直生が第6戦で3位入賞

●FP-3部門

▲FP-3部門でSUGO大会完全優勝となった山代諭和

▲石野弘貴も2戦連続で2位。ランキングも4位に浮上した

▲2戦連続3位でランキングトップでシリーズ折り返しとなった國岡光貴

●FS-125第5戦（18台）　Engine:IAME X30 /TYRE:DUNLOP
Pos.	No.	Driver	Team August	Frame	Q.P.		Q.H.
1	5	服部颯空	C.O.B‐Kart	DragoCorse	39.757	3	4
2	20	片岡　陽	YAMAHA MOTOR Formula Blue	EXPRIT	39.817	5	5
3	8	森谷永翔	ERS with SACCESS	EXPRIT	39.859	6	6
4	61	木幡直生	SuperRacingJunkie!	birel ART	39.718	1	2
5	22	元田心絆	YAMAHA MOTOR Formula Blue	EXPRIT	39.898	8	8
6	73	桑原航佑	Team August	KOSMIC	40.106	12	11
7	21	高木彪乃介	YAMAHA MOTOR Formula Blue	EXPRIT	39.868	7	7
8	25	本間詠吉	K.SPEED WIN	CROCPROMOTION	40.035	10	16
9	15	本田　宙	Ash	LNKART	39.904	9	10
10	17	沢口直希	K.SPEED WIN	CROCPROMOTION	40.77	17	15

●FS-125第5戦（18台）　Eg:IAME X30/TYRE:DL
Pos.	No.	Driver	Team August	Frame
1	5	服部颯空	C.O.B‐Kart	DragoCorse
2	20	片岡　陽	YAMAHA MOTOR Formula Blue	EXPRIT
3	8	森谷永翔	ERS with SACCESS	EXPRIT
4	61	木幡直生	SuperRacingJunkie!	birel ART
5	22	元田心絆	YAMAHA MOTOR Formula Blue	EXPRIT
6	73	桑原航佑	Team August	KOSMIC
7	21	高木彪乃介	YAMAHA MOTOR Formula Blue	EXPRIT
8	25	本間詠吉	K.SPEED WIN	CROCPROMOTION
9	15	本田　宙	Ash	LNKART
10	17	沢口直希	K.SPEED WIN	CROCPROMOTION

●FS-125第6戦（17台）　Engine:IAME X30 /TYRE:DUNLOP
Pos.	No.	Driver	Team August	Frame	Q.P.		Q.H.
1	1	酒井龍太郎	ミツサダPWG RACING	TONYKART	39.808	4	2
2	7	小熊孝誠	HRT	LN	39.744	2	1
3	61	木幡直生	SuperRacingJunkie!	birel ART	39.718	1	3
4	22	元田心絆	YAMAHA MOTOR Formula Blue	EXPRIT	39.898	8	6
5	21	高木彪乃介	YAMAHA MOTOR Formula Blue	EXPRIT	39.868	7	8
6	15	本田　宙	Ash	LNKART	39.904	9	7
7	73	桑原航佑	Team August	KOSMIC	40.106	12	9
8	11	田中一稀	ムサシノカートクラブ	birel ART	40.409	14	12
9	55	中里豪太	ベアレーシングクラブ	PAROLIN	40.096	10	15
10	17	沢口直希	K.SPEED WIN	CROCPROMOTION	40.77	17	DNF

●FS-125第6戦（17台）　Eg:IAME X30/TYRE:DL
Pos.	No.	Driver	Team August	Frame
1	1	酒井龍太郎	ミツサダPWG RACING	TONYKART
2	7	小熊孝誠	HRT	LN
3	61	木幡直生	SuperRacingJunkie!	birel ART
4	22	元田心絆	YAMAHA MOTOR Formula Blue	EXPRIT
5	21	高木彪乃介	YAMAHA MOTOR Formula Blue	EXPRIT
6	15	本田　宙	Ash	LNKART
7	73	桑原航佑	Team August	KOSMIC
8	11	田中一稀	ムサシノカートクラブ	birel ART
9	55	中里豪太	ベアレーシングクラブ	PAROLIN
10	17	沢口直希	K.SPEED WIN	CROCPROMOTION

●FP-3第5戦（7台）　Engine:YAMAHA KT100SEC/TYRE:DUNLOP
Pos.	No.	Driver	Team August	Frame	Q.P.		Q.H.
1	46	山代諭和	quarantasei YRT with GEMINI	KOSMIC	42.685	1	1
2	90	石野弘貴	TIGRE	CL	42.912	3	2
3	93	國岡光貴	ガレージC	PRAGA	42.733	2	4
4	14	飯野暁介	Super Racing Junkie！	birel ART	43.025	5	3
5	37	井上幸樹	チームSONIC	TONYKART	43.008	4	7

●FP-3第5戦（7台） Eg:YAMAHA KT100SEC/TYRE:DL
Pos.	No.	Driver	Team August	Frame
1	46	山代諭和	quarantasei YRT with GEMINI	KOSMIC
2	90	石野弘貴	TIGRE	CL
3	93	國岡光貴	ガレージC	PRAGA
4	14	飯野暁介	Super Racing Junkie！	birel ART
5	37	井上幸樹	チームSONIC	TONYKART

●FP-3第6戦（7台）　Engine:YAMAHA KT100SEC/TYRE:DUNLOP
Pos.	No.	Driver	Team August	Frame	Q.P.		Q.H.
1	46	山代諭和	quarantasei YRT with GEMINI	KOSMIC	42.685	1	1
2	90	石野弘貴	TIGRE	CL	42.912	3	2
3	93	國岡光貴	ガレージC	PRAGA	42.733	2	4
4	14	飯野暁介	Super Racing Junkie！	birel ART	43.025	5	5
5	11	斉賀　航	Super Racing Junkie！	birel ART	43.034	6	7
6	37	井上幸樹	チームSONIC	TONYKART	43.008	4	3
7	21	小美野凜太朗	ガレージC	PRAGA	43.194	7	6

●FP-3第6戦（7台）　Eg:YAMAHA KT100SEC/TYRE:DL
Pos.	No.	Driver	Team August	Frame	Q.P.		Q.H.
1	46	山代諭和	quarantasei YRT with GEMINI	KOSMIC	42.685	1	1
2	90	石野弘貴	TIGRE	CL	42.912	3	2
3	93	國岡光貴	ガレージC	PRAGA	42.733	2	4
4	14	飯野暁介	Super Racing Junkie！	birel ART	43.025	5	5
5	11	斉賀　航	Super Racing Junkie！	birel ART	43.034	6	7
6	37	井上幸樹	チームSONIC	TONYKART	43.008	4	3
7	21	小美野凜太朗	ガレージC	PRAGA	43.194	7	6

全日本カート選手権FS-125/FP-3部門 第5戦／第6戦・SUGO大会