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日本カート協会有望選手発掘夏合宿
34名のカデットドライバーが挑戦!  

一般社団法人日本カート協会(JKA)が主催する有望選手発掘夏合宿が8月18〜19日に静岡県・オートパラダイス御殿場で開催された。

今回で2年目の開催となる合宿だが、今年は新たな試みとして地域活性化、ローカルレースからの選手発掘を掲げ、夏前に東北・関東・中部・近畿・中四国九州の各地域のRMC、SLレースといったローカルレースを協会のアドバイザーが現地視察をし、それぞれの会場から有望選手をスカウト。計9名が招待選手としてこの合宿に参加、残りの枠を一般公募として34名のカデットドライバーが集まった。

合宿当日には、山本尚貴チェアマン、山内英輝が2日間、さらに初日はイゴール・フラガ、2日目には坪井翔、平峰一貴が選考委員として参加し、選手たちの挑戦を見守り評価を下した。

合宿の内容も、昨年からは一部カリキュラムが変更され、よりブラッシュアップされた。初日はAPGのレースで通常使用されているハイスピードコースレイアウトで終日行われ、フリー走行、タイムトライアル(計時方式)、模擬レースを実施。さらに、ドライバーの対応力を見ようと、午後には日本へは輸入されていないMitasブランドのタイヤを使用してのフリー走行も行われ、それぞれの対応力が評価された。

走行の合間にはディスカッションの時間が設けられ、またその時間外であってもアドバイスを求めてくるドライバーにはアドバイスをおくっていた。

2日目はレースで使用されることがほとんどないテクニカルコースレイアウトを午前中の走行で使用。朝のランニング、フリー走行、模擬レースが行われたが、中にはコースを間違えるドライバーもいるなどやや危ない場面も見られ、チェアマンや選考委員からは厳しい言葉が投げかけられることもあった。

午後はハイスピードレイアウトへ戻され、仕上げのタイムトライアル(2周計測)と模擬レースを行い、走行スケジュールは終了となった。

エンジンは昨年同様にKT100エンジンがデリバリーされ、2度ほどシャッフルされたが、初日終了後の返却時にはドライバー自らがエンジンを掃除し、返却するよう通達され、返却チェックで部品が足りない、掃除が甘いといった個体はやり直しとなる事もあった。これらは、ドライバーの自立性を高めていこうという取り組みの一つとされている。

初日には保護者やエントラント代表を集め前週の英国選手権派遣の報告も行われ、その際も遠征に帯同していた山本チェアマンからは「もっとも違いを感じたのは選手の自立性」といった話しもあった。

翻って今回の合宿がどうだったかといえば、選手たちはやはりどこか受け身になっている部分が見受けられ、全体的にチャンスを掴もうという積極性、意欲を強く感じさせるものではなかったと感じられる。もしかすると、今回の合宿を「スクール」だと捉えていたのかもしれないが、初年度から明言されていたように、この合宿はスクールではなく「セレクション」だ。

選考委員は、質問には答えるが、自らが教えにいくことはしない。受け身になっていると、ただ2日間・14回の走行機会を消化するだけになってしまうこともあり得る。

また、この合宿を受けて決められる来季のスカラシップも、◯名を採用するといった人数も決められていなければ、相対評価で34名の中から必ず何名かピックアップするということでもない。選考はあくまでも絶対評価で行われるため、極端に言えば選考選手が0になることもある。そうした厳しさがある合宿だっただけに、せっかく参加した選手たちには、もっと貪欲に積極的になってほしかったといった面は否めない。

もちろん、一部の選手は何度も選考委員の元を訪れ話しを聞く場面も見られたので、そういった取り組みを続けていって欲しい。

今回の合宿での選考結果は、8月中には参加選手たちに伝えられ、選考された選手は親権者やエントラントを含め来季の活動計画などを話し合い、正式なサポート契約に至るという。選考に至らなかった選手たちも、この2日間の経験を地元コースへ持ち帰り、これからのレース活動に役立て、再びチャンスを狙えるときには、それを存分に活かしていって欲しい。 

 


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▲選手たちを評価する選考委員は山本直貴チェアマン、山内英輝が2日間、加えて初日はイゴール・フラガ、2日目は坪井翔、平峰一貴が合流し努めた。また模擬レースではGPRレースディレクターの塚越広大も安全な運営にあたった
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▲メニューは走行中心、それも模擬レースが多く設定された
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▲初日に投入されたMitasタイヤ。スロベニア製で横浜ゴムのグループ会社だという。リアタイヤがSL-Jより細いトレッド幅5インチとなり、ドライバーからは「SL-Jより滑る」といった評価。それをどうコントロールするかが問われた
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▲Mitasタイヤは条件を均一にするため、エア圧も冷間0.9に指定された
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▲ミーティングなどで懸命にメモをとるドライバーは多かった
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▲各選考委員のもとにアドバイスを求めに来る姿も見られたが、その数は決してお多くはなかったのが残念だ
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▲ディスカッションはランチブレーク時と車座とで1日2回実施。これ以外に、やや危険な走行があった場合などは緊急ミーティングも行われ注意喚起された
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▲各選考委員は、ぞれぞれに任意のポイントで選手を観察、評価していく
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▲初日に使用したエンジンは夕方に返却。その際のエンジンの掃除などはドライバー自身が行うよう通達された
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▲2日目のオープニングとなった1周ランニング。ポンダーを持ってのラニングでタイム計測が行われ、2年目の選手には昨年のタイムを超えるよう叱咤された。昨年に続いて参加した山本チェアマンも、タイム更新を果たし「去年の自分」を超えた
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▲ときには模擬レース開始前に塚越レースディレクターが危険のないように注意喚起することもあった
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▲2日目午前中はテクニカルレイアウト。レースではレンタルカートイベントくらいでしか使用されないレイアウトで、初体験の選手も多い
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▲走行後すぐにノートに書き留める選手たちも多く見られた
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▲ランチブレークは選手と選考委員が同じテーブルで食事。いろいろと聞くチャンスなのだが……
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▲2日目はお昼にもエンジンシャッフルが行われた
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▲最後の走行セッションは本番さながらの15周の模擬レース。随所で好バトルが見られた
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▲初日には保護者やエントラント代表を集め英国遠征の様子が報告され「選手の自主性が大きな違い」といった話がされた
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▲タワーではレースさながらのカメラシステムで走行をチェック。レース同様にペナルティなども与えることとなる



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