国際自動車連盟(FIA) 世界モータースポーツ評議会は国際カート委員会からの提案に基づき、いくつかの事項を決定した。
その一つで注目されるのが、KZにおけるトップレベル地位の強化の施策だ。
KZをギアボックスジャンルのプレミアムカテゴリーとしたいCIKは、QP(計時予選)でポールポジションタイムの102%を超えたドライバーは、予選ヒートおよび最終フェーズへ参加することはできないとした。場合によってはQPで予選落ちとなるケースも考えられる厳しい規則だ。
ただし、救済措置も考慮され、フリー走行などで適切なタイムを記録している場合は、ドライバーの申告、審査を経て競技継続を許可する場合もあるという。
例えば、2024年のヨーロッパ選手権最終戦を例にすると、PPタイムは48.112。102%は49.074となり、27台中3台は予選ヒートへも進出できないこととなる。
規則の詳細が明らかになっていないため、ウェットコンディションでも適用されるかは不明だが、もしウェットでも適用されるとなると、さらに多くの選手が予選進出もできなくなるだろう。また、同じギアボックスカテゴリーでは、昨今盛り上がりを見せているKZはマスターについて、一定期間の過去、KZでFIA国際レースに出場した選手、KZ2で上位成績を残している選手が出場できないこととしている。
さらに、アカデミートロフィーに関しては、2025〜2027年もOTKがカートを、レーシングフォース(OMP)がスーツなどを供給することが決定した。