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全日本選手権EV部門
第1回ドライバーオーディション

■開催日:4月29日 ■開催地:シティサーキット東京ベイ Photo&Report:本誌・藤原浩

3シーズン目の全日本EV部門始動!
今季参加ドライバーをオーディションで選抜!!

今年で3年目を迎える全日本選手権EV部門。その参加ドライバーを決定するドライバーズオーディションが、ゴールデンウィークの折り返しとなる4月29日、お台場のシティサーキット東京ベイで開催された。

今季は、大会フォーマットや運営体制に変更が加えられているが、そのなかでも大きく変わった点としてはチーム制が導入されたこと。主に4輪レースなどに参戦しているチームが参戦することで、各ドライバーのキャリアアップをスムーズにすること等を目的としているという。

参戦チームは6チームとし、各チーム2台体制での参戦が基本。1名以上のドライバーを今回のオーディションから選考することとし、オーディションからは最低6名が選ばれる。

なお今回、オーディションの告知から一次審査の締切まで数日しかなかったにも関わらず、高い関心度が持たれていたことから多くの申請があったという。そのなかから一次選考(書類審査)を通過したドライバーが、今回のオーディションを受講している。 また、オーディションは2回に分けて行われ、それぞれに10名のドライバーが参加する。なお、本誌は初回となる4月29日に開催されたオーディションを取材した。

まず最初に10名の参加者を抽選で3グループに分けて、それから順番にポジション調整、実走行(10分間)、面接という流れ。 ポジション調整は、全日本と同様に各車に1名ずつのメカニックが専属し、細かい部分までドライバーの要望を聞きながら調整を施していた。また、きちんとアジャストさせるため、それぞれ1時間ほどの時間が確保されていたほか、全車ともに走行時にはフレッシュタイヤを装着するなど、同じ条件で走行できるように配慮されていた。

ちなみにこの日のオーディショに参加した10名はOK開幕戦にも参加していたドライバーが3名、昨年の全日本チャンピオン、そして継続参戦組など、様々なバックボーンを持つ選手たちで、EV参戦を意外に思われる選手もいた。

10分間の走行では、任意にピットに戻りエア圧等の調整ができるが、多くの選手が走り続けることを選択、概ね20周ほどを周回していた。コースがコンパクトで休む場所もないので、10分でも身体的疲労が大きいようだった。走行後は個別に面接が行われ、志望動機や将来の目標などを聞かれた他、チームへ向けての自己アピール動画の収録も行われた。

なお、次回2回目のオーディションはゴールデンウィーク最終日の5月6日に同会場で行われる。こちらも全日本チャンピオン3名を筆頭に、カート界では名の通ったドライバー10名が参加するという。その後に今回の10名と合わせて選考が行われ、5月中には参加ドライバーが決する。

今回、大会フォーマットに関しての詳しい発表はなかったが、シリーズとしては別掲にある通り4大会5レースを実施。CCTBで開始される大会では予選ヒートも実施され、予選落ちも発生するという。チーム制の導入、新フォーマット採用、EV特性を生かした都市部開催など、今季のEV部門はさらに新たな一歩を踏み出したシリーズになると言えるだろう。


■全日本選手権EV部門暫定日程
第1戦&第2戦:6月15〜16日・スポーツランドSUGO西コース
第3戦:7月15日・シティサーキット東京ベイ(CCTB)
第4戦:9月23日・シティサーキット東京ベイ(CCTB)
第5戦:11月24日・シティサーキット東京ベイ(CCTB)

■参戦予定チーム(チーム名は仮称)
・AGURI EV Kart Racing Team
SUPER GT参戦中の鈴木亜久里代表率いるチーム

・KONDO EV Kart Racing Team
SUPER GTやSUPER FORMULA参戦中の近藤真彦代表率いるチーム

・ANEST IWATA EV Kart Racing Team
SUPER GT参戦中のANEST IWATA Racing母体のチーム

・ハイスピードエトワールEV Kartレーシング
TVアニメ「ハイスピードエトワール」とコラボした女性ドライバー中心のチーム

・KNC EV Kart Racing Team
KYOJO CUPなどに参戦するKNCレーシングチーム

・TOM'S EV Kart Racing Team
SUPER GTやSUPER FORMULA参戦中の舘信秀代表率いるチーム

※全チーム2台体制を前提とする。
※2台体制のうち、最低1台の選手選考について本オーディションからの選考を予定。


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▲まずはドライバーを集め1日の流れをブリーフィング。トムス谷本社長らから今季のEV部門の運営等の説明も行われた
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▲ドライバーは装備重量を測定し、それをもとに車両側のウエイトを調整
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▲ポジション設定は念入りに行われた。ペダル位置やステアリング位置の調整、シートへのマットなど納得の行くまで調整される
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▲実技走行は一人あたり10分間。ピットインも自由だが、走り続ける選手が多い。10分間の走行で最多で21周を周回。25秒台に入れる選手も
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▲他の選手の走行をチェックしようと、見晴らしのいい階段に陣取る
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▲テックプロで囲まれたCCTBのコースは休むポイントもなく、またタイヤ(DUNLOPサステナブルタイヤ)のグリップによりステアリングも重たく、連続走行では結構疲れるとのこと。背景にビル群が入るなど、都市部開催ならではだ
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▲走行後は個別に面接が行われ、志望動機、将来の目標などを聞かれていた
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▲今回10名、次回の5月6日開催にも10名のドライバーが集まり、計20名の中から5月下旬までに6名以上のドライバーが選抜されることとなる。はたして、今季のEV部門にはどんなドライバーが集まるのか!?

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