第2回ROTAX MAX LIGHTS日本一決定戦

■開催日:10月6日 ■開催地:フェスティカサーキット瑞浪 ■天候:晴れ Photo&Report:本誌・藤原浩
Placeholder image

最後まで見逃せない大バトル
今季のLights王者が誕生!! 

ロータックスMAXエンジンを使用した、ちょっとライトな、ホビー要素の強いクラスがMAX LIGHTS。タイヤは、ローグリップのMOJO D1を使用し、シニアクラスとマスターズクラスの2クラスが設定され、全国のサーキットでシリーズ戦が組まれている。

そんなLIGHTSドライバーの日本一を決めるのが、今回2回目の開催となる日本一決定戦だ。 では、どうやって日本一が決まるのかというと、これがRMCシリーズと同じシステムとなっている。11月に開催されるSL全国大会は、世界選手権と同じワンマッチ方式となるため、全国大会優勝=日本一だが、マックスはLIGHTSであっても、その方式はとらない。 全国のシリーズで獲得してきたポイントをもちより、今大会の獲得ポイントも合わせて集計、そのポイント順によって全国統一のランキングをつけ、その最上位がチャンピオン=日本一となるのだ。 そのため、今大会の優勝者とチャンピオンが異なるということも生じるというわけだ。

また、Masters Lightsは40代、50代、60代と年齢別に分けられ、それぞれの年代別のランキングもつけられるので、年代別チャンピオンも誕生することとなる。

レース当日は、澄み切った青空が広がる絶好のレース日より。 開催クラスはSenior、Mastersにミッション付きのKZ/KZ Mastersを加えた3クラス。レースフォーマットは、Lights各クラスは予選4グループで総当り、KZは予選2ヒートを経て決勝が行われ、秋の空にMAXのエキゾーストが響き渡った。


レースレポート

KZ/KZ Masters
井出七星翔、圧巻の独走優勝!
 

併催となったKZ/KZ Mastersクラス。シフターカテゴリーとして根強いファンがおり、今回は7台がエントリー。そのうち2台がマスタークラスとなる。

タイムトライアルでは、イタリアでのRokスーパーファイナルも控える井出七星翔がコンマ5秒引き離すトップタイムをマーク。まずはPPを獲得する。予選でも2ヒーとともに独走。特に第2ヒートでは、スタートでジャンプスタートとなり3秒加算のペナルティを受けながら、最後は8秒以上のリードを築いていたため、トップのまま変わらないほどの驚速ぶりを見せつける。

決勝でも、スタートを決めると以降は一人旅。特に中盤すぎからは、周囲のペースが落ち始めたこともあって大きく差を開いていき、終わってみれば12秒以上の大差を築き独走優勝。Rokスーパーファイナルへ向け、勢いをつける優勝となった。2位にはマスターズ登録の西野武志が、こちらも単独走で入賞。3番て争いは接戦が続き、小林弥功が競り勝ち表彰台を獲得した。
 
Masters Lights
山崎学が接戦に競り勝ち優勝!

44台と多くの台数が集まったMasters Lights。このクラスは年代によって最低重量も異なり、年代の異なる大人たちが、ほぼ同条件で戦えることが魅力ともなっている。

前夜に降った雨の影響がやや残り、スリック・レイン混在となったタイムトライアルでトップタイムをマークしたのは、路面が回復してきた後発の2グループトップだった生方潤一。2番手以降は、各グループからの頭取りとなり、2番手は1グループの小林幸治が続いた。

4グループに分かれ総当たりとなった予選ヒートでは、今季のMAX Mastersチャンピオンで、今回はスポット参戦となる山崎学が3ヒート中2ヒートを制し総合トップを獲得。2番手には同じく2ヒートを制した村井賢介が続く。

決勝でも、フロントローからスタートしたこの二人が接近戦を展開。その後方には10番手スタートから追い上げた岸本慎介が上がってくるが、トップ争いには加われない。 最終ラップまで接近戦を展開した山崎と村井。それでも終始トップを走った山崎が攻勢をしのぎきりトップチェッカーを受け優勝を飾った。

なお各年代のチャンピオン争いは、40代で北野伸孝、50代で生方潤一、60代では佐々木伸一がそれぞれチャンピオンを獲得。なお、生方は全年代を合わせた総合順位でも1位を獲得している。 

Senior Lights
最終ラップの逆転で東拓志が優勝!


Seniorクラスには28台がエントリー。タイムトライアルでは若手の奈良原瑞大が最後の最後にトップタイムをマークしPPを獲得。2番手に舟橋弘典が続く。

こちらも4グループ総当りとなった予選ヒート。ここで完璧な走りを見せたのが舟橋。出走3ヒート全てでトップチェッカーとなり、決勝PPを獲得する。2番手には2ヒートを制した東拓志、奈良原が3番手で続く。

決勝は舟橋の好スタートで始まるが、すぐに奈良原が逆転しトップに浮上すると、ジリジリと引き離し独走へと持ち込んでいく。そのまま差を広げるかと思われたが、レースが折り返しを迎える頃に突如ペースダウン。マフラーが割れてしまい、リタイアを余儀なくされる。

これでトップに返り咲いたのが舟橋。後方には東、八田宗之が続き3台の接近戦となる。先頭を走り続ける舟橋。そのまま最終ラップに突入する。

東はやや離れ、勝負は難しいかと思われたが、たこつぼ進入でインに飛び込むと逆転。さらに、舟橋の立ち上がりが鈍ったところを八田も逆転。東は、そのままトップを守りチェッカーを受け大逆転で優勝。2位に八田、3位となった舟橋は、シリーズチャンピオンを獲得した。  

Pick up PHOTO
Placeholder image

▲KZ総合優勝でRokスーパーファイナルへも勢いをつけた井出七星翔

Placeholder image

▲KZ Mastersは西野武志が総合2位でクラス優勝

Placeholder image

▲マスターズ総合優勝は山崎学

Placeholder image

▲最終ラップに逆転した東拓志が優勝

Placeholder image

▲年間表彰、マスターズ40代は北野伸孝がチャンピオンに

Placeholder image

▲土マスターズ50代チャンピオンの生方潤一はオーバーオールでもトップ

Placeholder image

▲マスターズ60代佐々木伸一は代理でチームオーナーの布川氏が表彰台へ

Placeholder image

▲シニア年間表彰。チャンピオンは舟橋弘典が獲得


Placeholder image
●KZ/KZ Masters(7台)
Pos. No. Driver Team
1 35 井出七星翔 ぴぃたぁぱん
2 24 西野武志(M) TAKETTI motorsport
3 38 小林弥功 RDイディアぴぃたぁぱん
4 7 西面尚彰 Y's Factory Racing
5 1 橋本直樹 NEXT-ONE Racing
6 74 大宅晴郎(M) Harry Racing
7 82 谷岡 力 WITH Racing Club+TQ奈良

Placeholder image
●Senior Lights(28台)
Pos. No. Driver Team
1 2 東 拓志 NEXT-ONE Racing
2 88 八田宗之 Ash
3 27 舟橋弘典 HIRAI PROJECT with Ash
4 55 岡本旬司 MECANIKO WITH HEROes
5 10 堀 隼登 トレンタクワトロ奈良
6 17 邊土名茶三海 LUCE MOTOR SPORTS
7 21 纐纈英和 Ash
8 39 浅井駆亜登 T.ぶるーと
9 7 浅香樹希統 Racing Square GEN
10 5 鈴田隼士 Hayamon Racing

Placeholder image

▲マスターズ表彰は年代別も。40代は総合優勝の山崎学が優勝

Placeholder image

▲50代は総合3位に入った岸本慎介が優勝

Placeholder image

▲60代は総合6位の小林幸治が優勝

●Masters Lights(44台)
Pos. No. Driver Team
1 36 山崎学(40) トレンタクワトロ鈴鹿
2 70 村井賢介(40) トレンタクワトロ鈴鹿/ワンサクセッション
3 4 岸本慎介(50) HEROes
4 1 二階堂将裕(40) LUCE MOTOR SPORTS
5 67 古川睦(50) FIORE Motor Sports
6 58 小林幸治(60) T.たくみ
7 111 生方潤一(50) OX-Kanto with J.M.P.
8 49 北野伸孝(40) HIRAI PROJECT with Ash
9 22 藤田博久(50) VersusRT with CORSA
10 31 中島靖彦(60) T.LEFTY


x image
facebook image
insta image