同一周回で決着の大接戦！

SODI JAPAN CUP全国大会の初日は、各施設代表による5時間耐久レース。今大会には全国のSODI使用施設、11のコースから20チームが集まった。

決勝グリッドは、予選タイムアタックにより決定しF.ドリーム平塚のWGレーシングがPP獲得。MAXでも活躍する選手を揃えた強力チームだ。

スタートは11時。当日の天気予報では15時過ぎから降雨と予想され、最後の1時間が雨まじりになるのではと予想されていた。

レギュレーションにより、各チームの義務ピット回数は10回以上。1スティントは15分以上60分以内とされている。また、ピットインごとの90秒の停止と車両の乗り換えが行われるクイックピット方式を採用。通称ところてん方式としてレンタルカートの耐久レースではおなじみの方式だ。交代エリアは２台分しかなく、枠が埋まっている場合、その後方で待機をしなければならないため、大幅なタイムロスとなる。また、車両性能を均一に調整されているとはいえ、やはり多少の当たり外れはあり、あたりのカートを引くためにはピットインのタイミングが重要となる。

レースは、11時にルマン式でスタート。序盤は上位陣がロングスティントを仕掛けてくる。すると、スタートから1時間ほど経過したところで、予想より早く雨が降り出し、路面を湿らせていく。当初は弱い雨だったため、本格的に路面が濡れることはなかったが、雨は次第に強さを増し、タイヤからは水煙が上がるほどとなる。その中でも、各チームは安定した走行を続けていく。

レースが折り返しを過ぎた頃になると、雨の勢いは弱まり、ラップタイムも向上。それに伴い、終盤のピットタイミングを狙った駆け引きなども頻繁になっていく。
この終盤、勝負を大きく左右したのがペナルティ。多かったものがトラックリミットと、ピットロード出口の一時停止での停止線オーバー。上位陣にも次々とペナルティが科せられていく。

こうした紆余曲折を経て、最終盤にトップとなったのは、F.ドリーム平塚のKONSHINYA RAICNG。それをシーサイドサーキットのPAPA-SAMURAIが猛追していく。終盤、ラップタイムで4秒以上速いペースで追い上げを見せ、両チームの間隔から最終ラップ近くには追いつくかと思われたが、残り5分を切ったところで3コーナー先にスピン車両が現れライン上を塞いだためFCYが発動。各車両のリミッターが作動し、パレードラップが続く。

最後、FCYは解除されたものの、残り時間も短く、KONSHINYA RAICNGが逃げ切り優勝。2位PAPA-SAMURAI、3位は最後のピットで出口の一時停止線オーバーによりペナルティとなったTEAM SSとなった。

※リザルトは全チーム紹介にチームごとに記載しているので参照のこと。