■開催日：12月1日■開催地：鈴鹿サーキット南コース■天候：晴れ Photo＆Report：藤原浩（本誌）
鈴鹿選手権最終戦開催！
各クラスチャンピオン誕生
来季日程も発表!!
国内度最も人気の高いローカルシリーズ、鈴鹿選手権の最終戦が12月1日に開催された。
長かった残暑も終わり、秋を通り越して初冬の寒さとなった鈴鹿。日曜日は風も弱まり小春日和といった陽気ともなったが、冬本番を感じさせる鋭い空気の中でのレースとなった。
鈴鹿選手権も、先に終了しているマックスカテゴリーに続き、残りのクラスも今大会でチャンピオンが誕生。これで鈴鹿王者が出揃ったこととなる。同じく、地方選手権、EVA R NEXTCUPも新王者が誕生し、今季シリーズに終止符が打たれた。
大会期間中には来季の シリーズ日程 も発表された。来季はMAXカテゴリーをRMC鈴鹿シリーズとして独立させ、EIKO主催で3週末6大会を予定。これまで鈴鹿では開催されなかったミニ、マイクロも開催されることとなる。 鈴鹿選手権としては今回回開催された6クラスを通年開催することとなる。
●FS-125／EVA R NEXTCUP
優勝は佐藤佑月樹が独走で獲得！
3タイトルは二人が分け合う!!
鈴鹿選手権だけでなく、地方選手権鈴鹿シリーズ、EVA R NEXTCUPとトリプルタイトルがかかるFS-125。ポインシステムがそれぞれに異なるため、各タイトルで別々の王者が誕生する可能性もある。今回はスポット参戦も多く、25台のエントリーを集めた。
決勝ではオープニングラップに幾度か接触等のアクシデントがあり、その影響で上位グリッドからスタートしていた小熊孝誠、木村一眞がリタイア。さらに、予選終了時にEVA Rのタイトルを決していた酒井龍太郎が、ローリングの隊列に1週遅れで加わりながら当初グリッドに戻ってしまうというミスにより、スタート後に黒旗が提示され失格と波乱の序盤となる。
オープニングラップのアクシデントに全く影響を受けなかったPPスタートの佐藤佑月樹が序盤から独走。後続を全く寄せ付けない快走を見せると、そのまま独走でチェッカーを受け優勝。2位にはDegtyarev Timofeyが追い上げ入賞。3位に入った元田心絆はEVA R最上位でクラス優勝となった。
気になるタイトル争いは、EVA Rは先述のように酒井が獲得。地方選手権は元田が逆転で獲得。鈴鹿選手権はランキング2位の松井海翔が8位に終わり、入賞ボーナスポイントの3ポイントを加えても酒井に1ポイント届かず、酒井が2冠を獲得した。
●AVANTI
チャンピオンの貫禄を見せ
小川昌悟が独走優勝！
すでに前回で小川昌悟のチャンピオンが決しているAVANTI。決勝では木戸琢磨が好スタートから一気にトップに躍り出るが、やはり王者小川が強く、序盤に逆転すると一気に突き放していく。
後方では辻元拓馬、岡部みやび、木戸らが集団走行となる。トップの小川は、後続を全く寄せ付けない速さを見せ独走のままチェッカー。今季の有終の美を飾った。
●CADET
島津舞央が逆転優勝で
シリーズタイトルも獲得!!
新橋武、島津舞央、飯田一仁と3人にタイトルの可能師が残されているカデットクラス。決勝は、この3台が接近戦を演じ、まさに雌雄を決するレースとなった。
交互にトップを走る3人だったが、中盤をすぎるとトップグループが膨れ上がり、一度に2〜3ポジションを失う場面も。カデットらしい大混戦で終盤戦を迎えると、最後はバトルの展開を利して抜け出した島津が優勝。逆転でタイトルを獲得した。
●SUPER SS
最終ラップのドラマ
坂裕之、優勝＆チャンピオン
ランキングトップの坂裕之がタイトルに王手をかけているスーパーSSクラス。決勝は、坂に逆転を期す石川京侍、佐々木克行らが挑む形となった。
トップグループは坂、石川、佐々木、吉田広樹、山崎学らで形成され周回を重ねていくが、終盤には佐々木と石川のトップ争いに絞られる。迎えた最終ラップ、佐々木がトップで最終コーナーへと向かうが、ここで最後の勝負を仕掛けた石川と佐々木が交錯。
両者のアクシデントの脇を坂が駆け抜け、そのままトップチェッカー。タイトル獲得に華を添える優勝となった。2位には吉田が入り、のりものクラブが1−2を飾った。
●SS
森谷永翔がついに初優勝！
チャンピオンは高木彪乃介!!
ランキングトップの高木彪乃介を筆頭に久富圭、高村宏弥、村松伸一までタイトルの可能性を持っていたSSクラス。
今季ブレイクした若手、高木が初の戴冠なるのか。それとも、昨年一度は手にしたかに見えたタイトルを失った久富が雪辱するのか。はたまた高村の返り咲き、村松の連覇かと実力者がタイトルを争う。
しかし、レースでは好調の森谷永翔が主導権を握りレースをリード。それを高木、片岡陽、藤村太郎らが追う展開となる。終盤、高木がトップに立つものの最後に逆転したのが森谷。そのままチェッカーへ飛び込み、嬉しい初優勝を飾った。
高木は2位に入りチャンピオンを獲得。3位には片岡が入り初表彰台となった。
●ROK-SHIFTER
同ポイント決戦を制したのは井出七星翔！
11台が参加したROKシフター。そのうち6台がマスタークラス対象となる。
興味深いところでは、今季OKクラスに参戦していた田崎脩馬がシフターデビュー。来季はシフター参戦も視野に入っているという。
チャンピオン争いは井出七星翔と東拓志との一騎討ちとなるが、予選トップチェッカーで２Pを追加した東が井手と同ポイントで並び、決勝は同ポイント決戦となった。
その決勝、スタートを決めたのは井出。予選ではスタートで東に先行されたことが最後まで響いたため、決勝がスタートにかけていた井出。狙い通りにトップに立つと、東、さらには来季からはマスタークラスとなる水越健太の攻勢をしのぎきりトップを守ってチェッカー。初のシリーズタイトルを獲得した。
マスタークラスは、単独4番手走行の橋本直樹がクラス優勝。マスターのチャンピオンは、今回欠場の岡本孝之が獲得している。
| ●FS-125/EVA R NEXTCUP（25台） | |||
|---|---|---|---|
| Pos. | No. | Driver | Team |
| 1 | 8 | 佐藤佑月樹 | YAMAHA MOTOR Formula Blue |
| 2 | 32 | Degtyarev Timofey | Ematy |
| 3 | 10 | 元田心絆 | AP SPEED |
| 4 | 50 | 梶尾義朝 | Ash |
| 5 | 12 | 吉田侍玄 | LUCE MOTORSPORTS |
| 6 | 25 | 服部颯空 | COB-Kart |
| 7 | 21 | 本間詠吉 | K.SPEED WIN |
| 8 | 27 | 松井海翔 | TEAM EMATY |
| 9 | 34 | 村田鉄麿 | Ash |
| 10 | 64 | 角田侑進 | HRT |
| ●AVANTI（13台） | |||
|---|---|---|---|
| Pos. | No. | Driver | Team |
| 1 | 19 | 小川昌悟 | TokoSports with KC NAGAHARA |
| 2 | 87 | 辻元拓馬 | ハラダカートクラブ |
| 3 | 2 | 岡部 雅 | clubMYM with KC NAGAHARA |
| 4 | 71 | 木戸琢磨 | A TEAM Buss Racing |
| 5 | 11 | 伊左治尚彦 | ASH |
| 6 | 5 | 奥村 真 | RSスギムラ |
| 7 | 58 | 井上繁和 | KC NAGAHARA |
| 8 | 14 | 笠井雅進 | ハラダカートクラブ |
| 9 | 10 | 小田宗孝 | HKC年金レーサーズ |
| 10 | 34 | 加藤雄祐 | ハラダカートクラブ絆 |
| ●カデットオープン（27台） | |||
|---|---|---|---|
| Pos. | No. | Driver | Team |
| 1 | 17 | 島津舞央 | ERS with SACCESS |
| 2 | 36 | 赤池凛翔 | GRG with HIGUCHI |
| 3 | 19 | 森 一真 | NEXT-ONE Racing |
| 4 | 33 | 今村昴星 | HIGUCHI RACING TEAM |
| 5 | 59 | 種田隆威 | ERS with SACCESS |
| 6 | 14 | 新橋 武 | Sigma Racing |
| 7 | 11 | 飯田一仁 | TAKAGI PLANNING |
| 8 | 8 | 下羅睦貴 | チームナガオ |
| 9 | 31 | 林 樹生 | AP SPEED with SOVLA |
| 10 | 25 | 寺西俊稀 | ONE POINT |
| ●SUPER SS（41台） | |||
|---|---|---|---|
| Pos. | No. | Driver | Team |
| 1 | 1 | 坂 裕之 | のりものレンタカー沖縄那覇TIGRE |
| 2 | 70 | 吉田広樹 | のりものクラブTIGRE |
| 3 | 18 | 岸 秀行 | チームナガオ・大阪鶴見法律事務所 |
| 4 | 36 | 山崎 学 | のりものクラブ★TIGRE★MYCARS |
| 5 | 40 | 植田春樹 | Msistem |
| 6 | 60 | 光田 拓 | M Sistem |
| 7 | 35 | 横田隆二郎 | F's CLUB |
| 8 | 2 | 佐々木克行 | しゃ！ひすとりー |
| 9 | 77 | 田代吉彦 | ハラダカートクラブ |
| 10 | 96 | 大野弘志 | SLT.RT/Team BONJIN |
| ●SS（50台） | |||
|---|---|---|---|
| Pos. | No. | Driver | Team |
| 1 | 8 | 森谷永翔 | ERS with SACCESS |
| 2 | 63 | 高木彪乃介 | A TEAM Buss Racing |
| 3 | 86 | 片岡 陽 | Formula Blue Ash |
| 4 | 4 | 久富 圭 | Ash |
| 5 | 16 | 高村宏弥 | Higuchi Racing Team |
| 6 | 19 | 高橋聖央 | ERS with SACCESS |
| 7 | 45 | 上田凌成 | ERS with SACCESS |
| 8 | 27 | 藤村太郎 | Formula Blue HKC |
| 9 | 1 | 村松伸一 | ハラダカートクラブ |
| 10 | 80 | 八田宗之 | Ash |
| ●ROK-SHIFTER（11台） | |||
|---|---|---|---|
| Pos. | No. | Driver | Team |
| 1 | 35 | 井出七星翔 | RSイディアぴぃたさぱんコウセイアドバンス |
| 2 | 10 | 水越健太 | MOMOX KART RACING |
| 3 | 1 | 東 拓志 | NEXT-ONE Racing |
| 4 | 9 | 橋本直樹（M) | NEXT-ONE Racing |
| 5 | 24 | 西野武志（M) | TAKETTI motorsport |
| 6 | 13 | 中土和徳（M) | RS nakatsuchi |
| 7 | 14 | 川口共水（M) | RS nakatsuchi |
| 8 | 8 | 加藤丈宜（M) | MOMOX KART RACING |
| 9 | 39 | 岡田久生（M) | Y's Factory Racing |
| ●ROK-SHIFTER（マスター） | |||
|---|---|---|---|
| Pos. | No. | Driver | Team |
| 1 | 35 | 井出七星翔 | RSイディアぴぃたさぱんコウセイアドバンス |
| 2 | 10 | 水越健太 | MOMOX KART RACING |
| 3 | 1 | 東 拓志 | NEXT-ONE Racing |
| 4 | 9 | 橋本直樹（M) | NEXT-ONE Racing |
| 5 | 24 | 西野武志（M) | TAKETTI motorsport |
| 6 | 13 | 中土和徳（M) | RS nakatsuchi |
| 7 | 14 | 川口共水（M) | RS nakatsuchi |
| 8 | 8 | 加藤丈宜（M) | MOMOX KART RACING |
| 9 | 39 | 岡田久生（M) | Y's Factory Racing |
