全日本カート選手権FS-125/FP-3部門

●FS−125部門
酒井龍太郎、完全優勝で開幕!! 　

FS−125部門には東西からドライバーが集まり、エントリーは25台。今季はハイレベルなタイトル争いが期待できそうだ。2組に別れたタイムトライアルでトップタイムをマークしたのは、OKに続きFS-125へも参戦する酒井龍太郎。2番手に、前週のもてぎ選手権で酒井に先着している土屋拓心、3番手に小野大地とRTワールド勢が2−3を占めた。

第1戦
第1戦の予選ヒートでは酒井が好スタートからレースをリードしていく。その後方に小野、土屋、千田琉貢、高田陽大らが続くが、酒井のペースにはついていくことができず、序盤にして独走体制を築き上げる。酒井はそのままチェッカーへ飛び込むと、決勝PPを獲得。2番手では千田がチェッカーを受けるも、ペナルティがあり8位に降格。2位小野、3位土屋となった。

決勝、ローリング隊列がスタートラインへと差し掛かってくると、3番手スタートの土屋がマシントラブルでストップ。スタート前に姿を消すこととなる。スタートを決めたのはやはり酒井で、序盤からレースをリードし、マージンを築いていく。2番手には小野、3番手に石部壮太郎、塩田惣一朗と続くも、酒井のペースは圧倒的で、独走へと持ち込む。

終盤に入ると、午後の第2戦を見据えエンジン、タイヤを温存させようとペースを落とした酒井だったが、それまでのマージンを活かしきりチェッカー。FS−125デビューを完全優勝で飾った。2位に小野、3位に塩田が飛び込むが、フェアリングペナルティで降格。追い上げてきた千田が繰り上がりで表彰台を獲得した。

第2戦
続いて行われた第2戦。予選ヒートでは、今回も酒井が好スタートから独走。2番手に塩田、3番手に土屋、小野、高田と僅差で続く。

決勝では、２ndスタートの塩田が、やや加速が鈍い酒井をアウトからかぶせホールショットを獲得すると、そのままオープニングラップをトップで終える。しかし、ペースにまさるのはやはり酒井。早めに仕掛けた酒井は塩田をかわすと突き放していく。酒井を追いたい塩田だったが、後続とのバトルに飲まれ、そのさなかに１コーナーでクラッシュ、リタイアとなる。これで２番手には千田、３番手には石部、木原太一、小野大地らが続いていく。

酒井は最後まで後続の接近を許すことなく逃げ切ると、今大会を完全優勝で制する２勝目を獲得。２位には千田、３位は石部が入った。

●FP-3部門
高島恒太＆寺島知毅が優勝を分け合う！　

FP−3クラスには22台が参加。昨年の新東京大会では、新東京をホームコースとする選手たちが大量にエントリーしてきたが、今季はほぼレギュラーメンバーで固められた印象だ。タイムトライアルでは12台がコース外走行でベストタイム末梢となる中、抹消となりながらもトップタイムとなったのが吉井亮仁。2番手は、こちらも抹消となりながら2番手タイムの片岡陽とルーキー勢が並ぶ。

第1戦
予選ヒートでは序盤から吉井と高島恒太がトップバトルを展開し、その後方に寺島知毅、片岡、佐久間宇宙らが続いていく。終盤に入ると高島が抜け出し、約2秒差をつけてチェッカー。決勝PPを獲得する。

決勝では高島がスタートを決めると、やはりペースに勝るのかレースをリードしていく。2番手争いは寺島、吉井らで展開されるが、その間にも高島のリードは広がっていく。後続の2番手争いは4台が一列に連なる展開となり、なかなか高島を追うことができない。序盤に抜け出すことに成功した高島は、そのまま5秒以上の大差を築きチェッカー。独走で全日本初優勝を飾った。

第2戦
続いて行われた第2戦予選ヒートでも高島が独走で逃げ切り、決勝PPを獲得する。決勝も高島の逃げ切りかと思われたが、スタートで2番手スタートの寺島が好ダッシュを見せると、1コーナーで高島の前に出ることに成功する。そのまま後続もまじえたバトルに高島を巻き込むと、高島もコースアウトなどもあり順位を下げるなど、混戦へと持ち込まれてしまう。

レースは終盤に入っても頻繁に順位変動が起こる大混戦。その中、寺島が最終ラップをトップで迎えると、地元の角陽向の攻勢を振り切りトップチェッカー。寺島にとって、全日本初優勝となった。2番手に飛び込んだのは角だったがフェアリングペナルティで一気に13位まで降格。これからも、いかに混戦だったかわかるというものだ。2位には吉井、3位には菅原ここあが入った。

●FS−125部門

▲２レースとも独走優勝を飾った酒井龍太郎は早くもタイトルに王手！

▲第1戦で2位表彰台に立った小野大地

▲3/2位で連続表彰台となった千田琉貢

▲西から遠征の石部壮太郎が第2戦で3位を射止める

●FP-3部門

▲開幕戦を独走で制したのは全日本３年目の高島恒太

▲大混戦となった第２戦では寺島知毅が競り勝ち優勝

▲波乱もあった吉井亮仁は２レースとも表彰台を獲得

▲第３戦、追い上げてきた菅原ここあが３位表彰台へ

●FS-125第1戦（25台）
Pos.	No.	Driver	Team	Frame	Engine	Tyre	Q.P.		Q.H.
1	44	酒井龍太郎	ミツサダPWG RACING	TONYKART	IAME	DL	41.273	1	1
2	72	小野大地	RT WORLD	EXPRIT	IAME	DL	41.493	3	2
3	11	千田琉貢	Racing Team YRHKS	LNKART	IAME	DL	41.530	4	8
4	23	木原太一	FLARE with HRT	KOSMIC	IAME	DL	41.746	10	7
5	36	髙田陽大	SuperRacingJunkie!	birel ART	IAME	DL	41.613	5	4
6	16	塩田惣一朗	HRS JAPAN	KOSMIC	IAME	DL	41.726	9	9
7	22	岡澤圭吾	TECORSA	KOSMIC	IAME	DL	42.066	21	12
8	24	白石麗	HRSJAPAN	KOSMIC	IAME	DL	41.630	6	10
9	61	木幡直生	uper Racing Junkie！	birel ART	IAME	DL	41.684	8	11
10	42	白石庵	HRSJAPAN	KOSMIC	IAME	DL	41.977	14	13

●FS-125第1戦（25台）
Pos.	No.	Driver	Team	Frame
1	44	酒井龍太郎	ミツサダPWG RACING	TONYKART
2	72	小野大地	RT WORLD	EXPRIT
3	11	千田琉貢	Racing Team YRHKS	LNKART
4	23	木原太一	FLARE with HRT	KOSMIC
5	36	髙田陽大	SuperRacingJunkie!	birel ART
6	16	塩田惣一朗	HRS JAPAN	KOSMIC
7	22	岡澤圭吾	TECORSA	KOSMIC
8	24	白石麗	HRSJAPAN	KOSMIC
9	61	木幡直生	uper Racing Junkie！	birel ART
10	42	白石庵	HRSJAPAN	KOSMIC

●FS-125第2戦（25台）
Pos.	No.	Driver	Team	Frame	Engine	Tyre	Q.P.		Q.H.
1	44	酒井龍太郎	ミツサダPWG RACING	TONYKART	IAME	DL	41.273	1	1
2	11	千田琉貢	Racing Team YRHKS	LNKART	IAME	DL	41.530	4	6
3	55	石部壮太郎	RS with SACCESS	KOSMIC	IAME	DL	41.856	12	9
4	72	小野大地	RT WORLD	EXPRIT	IAME	DL	41.493	3	4
5	64	寺島知毅	Formula Blue GOLD MOTORSPORTS	KOSMIC	IAME	DL	42.042	18	18
6	21	本間詠吉	K.SPEED WIN	DragoCORSE	IAME	DL	41.689	7	7
7	22	岡澤圭吾	TECORSA	KOSMIC	IAME	DL	42.066	21	17
8	91	横山優之介	Formula Blue SPS川口	XENON	IAME	DL	41.792	11	10
9	23	木原太一	FLARE with HRT	KOSMIC	IAME	DL	41.746	10	16
10	52	土屋拓心	RT WORLD	EXPRIT	IAME	DL	41.483	2	3

●FS-125第2戦（25台）
Pos.	No.	Driver	Team	Frame
1	44	酒井龍太郎	ミツサダPWG RACING	TONYKART
2	11	千田琉貢	Racing Team YRHKS	LNKART
3	55	石部壮太郎	RS with SACCESS	KOSMIC
4	72	小野大地	RT WORLD	EXPRIT
5	64	寺島知毅	Formula Blue GOLD MOTORSPORTS	KOSMIC
6	21	本間詠吉	K.SPEED WIN	DragoCORSE
7	22	岡澤圭吾	TECORSA	KOSMIC
8	91	横山優之介	Formula Blue SPS川口	XENON
9	23	木原太一	FLARE with HRT	KOSMIC
10	52	土屋拓心	RT WORLD	EXPRIT

●FP-3第1戦（22台）
Pos.	No.	Driver	Team	Frame	Engine	Tyre	Q.P.		Q.H.
1	27	高島恒太	チーム　エッフェガーラ	birel ART	YAMAHA	DL	46.519	3	1
2	64	寺島知毅	Formula Blue GOLD MOTORSPORTS	TONY KART	YAMAHA	DL	46.547	4	2
3	96	吉井亮仁	PROJECT Y with TL	EXPRIT	YAMAHA	DL	46.481	1	3
4	59	角陽向	FLAX Motor Sports	GLEATEQ	YAMAHA	DL	46.645	10	5
5	51	伊東士龍	LAGUNISTONE Racing	TONY KART	YAMAHA	DL	46/609	9	7
6	46	山代諭和	quaranta　seiYRTwithGEMINI	KOSMIC	YAMAHA	DL	46.548	5	8
7	33	佐久間宇宙	M'sbear	KOSMIC	YAMAHA	DL	46.579	8	6
8	98	渡邉賢人	Super Racing Junkie!	birel ART	YAMAHA	DL	46.740	12	11
9	20	土橋皇太	WAIBLINGEN	TONY KART	YAMAHA	DL	46.810	14	9
10	86	片岡陽	Formura Blue Ash	PRAGA	YAMAHA	DL	46.484	2	4

●FP-3第1戦（22台）
Pos.	No.	Driver	Team	Frame
1	27	高島恒太	チーム　エッフェガーラ	birel ART
2	64	寺島知毅	Formula Blue GOLD MOTORSPORTS	TONY KART
3	96	吉井亮仁	PROJECT Y with TL	EXPRIT
4	59	角陽向	FLAX Motor Sports	GLEATEQ
5	51	伊東士龍	LAGUNISTONE Racing	TONY KART
6	46	山代諭和	quaranta　seiYRTwithGEMINI	KOSMIC
7	33	佐久間宇宙	M'sbear	KOSMIC
8	98	渡邉賢人	Super Racing Junkie!	birel ART
9	20	土橋皇太	WAIBLINGEN	TONY KART
10	86	片岡陽	Formura Blue Ash	PRAGA

●FP-3第2戦（22台）
Pos.	No.	Driver	Team	Frame	Engine	Tyre	Q.P.		Q.H.
1	64	寺島知毅	Formula Blue GOLD MOTORSPORTS	TONY KART	YAMAHA	DL	46.547	4	2
2	96	吉井亮仁	PROJECT Y with TL	EXPRIT	YAMAHA	DL	46.481	1	14
3	39	菅原ここあ	Racing Square GEN	KOSMIC	YAMAHA	DL	46.859	16	8
4	86	片岡陽	Formura Blue Ash	PRAGA	YAMAHA	DL	46.484	2	6
5	27	高島恒太	チーム　エッフェガーラ	birel ART	YAMAHA	DL	46.519	3	1
6	98	渡邉賢人	Super Racing Junkie!	birel ART	YAMAHA	DL	46.740	12	22
7	57	宮﨑琉	ASTECH	birel ART	YAMAHA	DL	46.834	15	15
8	42	戸谷周	FLAX motorsports	GLEATEQ	YAMAHA	DL	46.926	19	11
9	33	佐久間宇宙	M'sbear	KOSMIC	YAMAHA	DL	46.579	8	5
10	50	立花遥空	FLAX Motor Sports	GLEATEQ	YAMAHA	DL	46.564	6	12

●FP-3第2戦（22台）
Pos.	No.	Driver	Team	Frame
1	64	寺島知毅	Formula Blue GOLD MOTORSPORTS	TONY KART
2	96	吉井亮仁	PROJECT Y with TL	EXPRIT
3	39	菅原ここあ	Racing Square GEN	KOSMIC
4	86	片岡陽	Formura Blue Ash	PRAGA
5	27	高島恒太	チーム　エッフェガーラ	birel ART
6	98	渡邉賢人	Super Racing Junkie!	birel ART
7	57	宮﨑琉	ASTECH	birel ART
8	42	戸谷周	FLAX motorsports	GLEATEQ
9	33	佐久間宇宙	M'sbear	KOSMIC
10	50	立花遥空	FLAX Motor Sports	GLEATEQ