悲願の全日本タイトル獲得
三村壮太郎(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)
■改めてチャンピオおめでとうございます。 三村:ありがとうございます。
■まずは、チャンピオンを獲得した率直なところは?
三村:自分は何年もカートをやっていて、全日本チャンピオンは獲れていなかったので素直に嬉しいです。
■今年は開幕からいい調子できていて、狙える状況でした。
三村:もともと、今年のEVは出る予定はなかったんですが、オーディションの日程とか調整がついたのと、去年はプロドライバーの小高一斗選手、イゴール・フラガ選手に色々と違いを見せつけられて……。負けた後って反省するじゃないですか。終わったあと「もう1回やれたら、これ直したらいけるかな」というところがあったので、チャレンジしてみようと思いました。それが今年は良い方に働いてちゃん結果に残ったということは、去年は獲れると思って獲れなかったので、リベンジの機会があってしっかり獲れたことは嬉しく思っています。
■これまでの全日本での流れを振り返ると、2012年はあと一歩で最高峰のタイトルを獲り逃して、そこからヨコハマタイヤの開発を担当。そこでもタイトルに近づきながら後輩に先を越された時もあり、14〜15年くらいになりましたが、今年のこの結果に思うところは?
三村:思うところは色々あります。これまで何度も、最後までタイトル争いに加わっていたことは何度もあったんですが、いつも最終戦でリタイアしてしまったり、自分のミスで大きく勝負権を失ったり、いつも最終戦で何かを失敗していたので……。今回は雨が降ってきて、調子は良かったんですけどTTで失敗もあって、条件をずっと確認して、タイトル獲ることを最優先にしようと、我慢していました。長い年月、こんなにかかると思っていなかったのが本当のところです。
■獲ったばかりで来年の話しというのも気が早いですが、来年はまたOKに参戦してくれますね。
三村:来年もまたカートの全日本は継続する予定で、今年に近いパッケージで出場できると思います。25年の中盤からシャシーの入れ替えがあって、そこからずっと調子がいいので、来年はその状態でいい勝負、チャンピオン争いに絡める手応えは持っているので頑張りたいと思います。