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CIK2026年技術規則発表
リアトレッドはナロー方向へ 向かうか!?

国際カート委員会(CIK)は2026年の国際カート規則技術規則を発表した。 新項目としては、やはりリアタイヤプロテクションの義務付けが大きいが、各部のクリアランスなどの数値も示され詳細が明らかとなった。

2026年から国際レースに義務付けられるリアプロテクションは、2025年のアカデミートロフィーでテスト導入されたもの。リアプロテクションは公認パーツとされ、公認状態からの加工は禁止されるため、この部分に空力付加物などを取り付けることはできない。

このプロテクション装着に関連して、もう一点、これまでとは大きく方針転換している部分がある。各部の寸法は図解でも示されているが、例えば、これまではタイヤとボディワークはツライチにあっていなければならない(ボディワーク内側にタイヤが入ってはいけない)という規則があったが、26年からは一転して内側にタイヤを入れなければならない、タイヤよりリアタイやプロテクション、サイドボックスが20〜30mm突出していなければならないとされている。リアタイヤプロテクションの導入がタイヤ同士の乗り上げによる深刻なクラッシュを防止するためと考えると、正しくその方向での規則改正とは言えるが、これまでフォーミュラカー同様にタイヤをむき出し状態とすることを維持してきたことからは、大きな方針転換と言える。

この改訂は、リアトレッドのセッティングにも影響する。各寸法規定を細かく見ていくと、カートの最大幅は1400mmが維持されているため、構造上サイドボックス後端が最大幅となる(リアポッドは可動できるため)。そこからドライ時で30〜40mm、ウェットでは60〜70mm内側にタイヤが位置しなければならないとされ、リアトレッドは実質的には1340mm以下に規制される。これまでとは、セッティングも大幅に変化していくものと考えられる。

このリアタイヤプロテクションが日本国内へ導入されるのは、早くても2027年以降となる。



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リアタイヤプロテクションに関連する各部の寸法規定も発表された。各クリアランスなど、細かく数値が決められている

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