鈴鹿選手権も終盤戦
地方選手権では酒井龍太郎がタイトル獲得!
鈴鹿選手権第4戦は、9月7日の開催。残暑が厳しく残るなかでの大会となり、決勝日も朝から気温が上昇。猛暑日に迫る勢いとなった。
10月のSL全国大会前最後の鈴鹿選手権となったため、SSクラスは今回もリミット一杯の62台がエントリー。スーパーSSやカデットも全国大会参戦を見据えた遠征組も多く見られ、いよいよビッグイベントへ向けた機運も高まっている。
●FS-125/X30
森谷永翔がパーフェクトウィン!
酒井龍太郎、悲願の地方戦タイトル獲得!
7台が参加するFS-125/X30。鈴鹿選手権と地方選手権のWタイトルとなり、地方選手権は早くも今大会でタイトル決定の可能性が高まっていた。
タイムトライアルでは、初優勝を狙う森谷永翔がトップタイムをマーク。これまでの3大会では、マシントラブル等もあり思うような結果を残せなかった森谷が、いよいよ本領を発揮するのか。2番手に練習時から好調さを見せていた前回優勝の和田朋也。3番手に吉田侍玄と続き、タイトル決定を狙う酒井龍太郎は、まさかの5番手となる。
予選でも、森谷が好調でトップのままチェッカー。決勝PPを獲得する一方、酒井はここでも上位に進出できず5位にとどまり、今大会でのタイトル決定に黄信号が灯る。酒井がタイトルを決定するには2位以上、もしくは3位に入り他の選手の順位次第となるため、最低限3位までには上がってこなれければならない。
決勝では森谷が好スタート。2番手に吉田、和田と続き、酒井も4番手に上がって前を追っていく。上位陣はほぼ固定された順位のまま周回を重ねるが、終盤にクランク出口で和田が縁石に乗りやや加速が鈍ったところを、見逃さずに背後につけた酒井が、直後の2コーナーでインに飛び込み逆転。3番手まで上がってくる。
トップ森谷と2番手吉田は単独走行。酒井は3番手を死守し、そのまま森谷が初優勝のチェッカー。2位に吉田が入るが、酒井が3位に入ったため、この時点で酒井の地方選手権タイトルが決定した。
●カデットオープン
下羅貴斗、土付かずの4連勝!
フルグリッドに達する34台を集めたカデットオープン。2組に別れたタイムトライアルでは丹羽舜也が総合トップタイムをマーク。2番手に3連勝中の下羅貴斗、3番手に北村伸と続き、久しぶりのカデット出場となる藤原迪永は7番手となる。予選では北村がトップチェッカー。2番手に下羅と続き、丹羽が3番手、藤原は4番手まで進出してくる。
決勝は下羅がトップに立つと後続を引き離していき、2番手北村もそれぞれ単独での周回。3番手は藤原と丹羽、久田朱馬らのバトルとなる。
トップの下羅は、最後まで北村の接近を許さずそのままチェッカーを受け開幕4連勝。タイトルに王手をかけた。2位に北村、3位は藤原が入った。
●Avanti
岡部雅が逆転優勝!
19台を集めたAvantiクラス。TTでは若手の木戸琢磨がトップタイムをマーク。2番手に菅祥二が続く。予選でも木戸がトップチェッカーで決勝PPを獲得。2番手には井上繁和が上がってくる。
決勝では井上がトップに立ち、そのまま後続を引き離す勢いで周回を重ねていく。その井上にジリジリと迫ってきたのが岡部雅。井上の背後に迫ると、終盤にトップを奪い、さらに井上を突き放す。そのままチェッカーを迎えた岡部が逆転で優勝を飾った。
●YAMAHA SS
波乱の結末は冨田蓮が優勝!
受付リミットの62台が集まったSSクラス。まさに全国大会の前哨戦と言えるレースだ。
2組に別れたTTではでは、冨田蓮、中野貴介がそれぞれの組でトップタイムを獲得する。予選では1組を石野弘貴、2組は中野が制し、フロントローに並ぶ。
決勝では中野、石野、山代諭和、冨田、さらには混戦に乗じてトップグループの先頭にまで出てきた皆木駿輔らが激しく順位を争う。そのさなかに皆木と中野が接触。煽りを食らって石野がコースアウトを喫するアクシデントがあり、これで後続も追いつき6〜7台が横一線に。
その大バトルを制してトプチェッカーとなったのは中野だったが、プッシングのペナルティにより降格。繰り上がりで冨田が優勝となった。
●Super SS
佐々木克行、3勝目を獲得!
43台が集まったスーパーSS。ついに、長内正人も登場し、全国大会機運を盛り上げる。TTでは岸秀行が1組トップ、2組では佐々木克行がトップタイムを獲得する。予選では佐々木のチームメイト伊藤英彦が1組トップチェッカー。2組は佐々木が制し、RTヒストリーで決勝フロントローを独占する。
決勝では佐々木がスタートからトップを守り独走。伊藤は岸らと2番手争いとなる。先頭の佐々木は2秒以上のリードを築きそのままチェッカー。第2戦以来の今季3勝目を獲得。2位には伊藤が入り、決勝でも1−2を達成した。
●ROK-SHIFTER
小熊孝誠が2連勝
スーパーファイナルへの切符は水越健太が獲得!
今大会終了時点のランキングで、10月にイタリアロナートで開催される世界大会、Rokスーパーファイナルへの出場資格が決するRokクラス。今季から年齢区分なく、総合ランキング最上位者をの日本代表とするため、切符は1枚のみとなる。
TTでは、GPRではシリーズで代表権を獲得している伊藤聖七がトップタイム。2番手に前回優勝の小熊孝誠がつけ、ランキングトップの水越健太が3番手。逆転で代表入りを狙う井上隆太は5番手となる。
予選では、伊藤がクラッチトラブルもありストール。大きく遅れてスタートしたものの、そのままリタイアとなる。トップは小熊、2位水越、井上は6位で予選を終える。
決勝、序盤は小熊、水越、中里龍昇、岡本孝之らがトップグループを形成するが、次第に水越と岡本が遅れていき、かわりに井上が上位進出。水越もかわし、逆転可能域に入ってくる。
ここで鍵を握った存在が伊藤聖七。タイヤを温存していた伊藤は、猛烈な追い上げを見せ、水越をパス。3番手井上、4番手伊藤、5番手水越の順となる。この並びでは井上が逆転することになるが、伊藤のペースは衰えず、井上もパス。井上4番手、水越5番手となる。この順位であれば水越が代表獲得だ。伊藤は更に順位を挙げ、中里もパスするとトップの小熊に接近していく。しかし、残された周回数も少なく、最後は小熊も踏ん張り小熊が逃げ切ってチェッカー。2位伊藤、3位中里、4位井上、5位水越でチェッカーとなった。
その後中里がカウルペナルティで降格となり井上3位、水越4位となるが、それでも水越がランキングトップを死守し、日本代表権利を獲得した。
●FS-125/X30(7台) | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Pos. | No. | Driver | Team | ||||||
1 | 8 | 森谷永翔 | ERS with SACCESS | ||||||
2 | 10 | 吉田侍玄 | エアーかおる LUCE MOTER SPORTS | ||||||
3 | 44 | 酒井龍太郎 | ミツサダPWG RACING | ||||||
4 | 7 | 真子鉄朗 | SCUDERIA SFIDA | ||||||
5 | 46 | 和田朋也 | RT WORLD | ||||||
6 | 22 | 服部颯空 | C.O.B-Kart | ||||||
7 | 93 | 國岡光貴 | ガレージC |
●FS125/X30(7台) | ||||
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Pos. | No. | Driver | Team | |
1 | 8 | 森谷永翔 | ERS with SACCESS | |
2 | 10 | 吉田侍玄 | エアーかおる LUCE MOTER SPORTS | |
3 | 44 | 酒井龍太郎 | ミツサダPWG RACING | |
4 | 7 | 真子鉄朗 | SCUDERIA SFIDA | |
5 | 46 | 和田朋也 | RT WORLD | |
6 | 22 | 服部颯空 | C.O.B-Kart | |
7 | 93 | 國岡光貴 | ガレージC |
●カデットオープン(34台) | |||||||||
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Pos. | No. | Driver | Team | ||||||
1 | 7 | 下羅貴斗 | チームナガオ | ||||||
2 | 25 | 北村 伸 | KWS Speed | ||||||
3 | 37 | 藤原迪永 | SD-STYLE | ||||||
4 | 43 | 久田朱馬 | ガレージC | ||||||
5 | 24 | 丹羽舜也 | LUCE MOTOR SPORTS | ||||||
6 | 66 | 角田絢六 | SCUDERIA SFIDA | ||||||
7 | 12 | 小林尚瑛 | Ash | ||||||
8 | 38 | 新橋彩加 | Sigma Racing | ||||||
9 | 22 | 今村颯星 | HIGUCHI RACING TEAM | ||||||
10 | 69 | 黒川琥牙 | Ash |
●カデットオープン(34台) | ||||
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Pos. | No. | Driver | Team | |
1 | 7 | 下羅貴斗 | チームナガオ | |
2 | 25 | 北村 伸 | KWS Speed | |
3 | 37 | 藤原迪永 | SD-STYLE | |
4 | 43 | 久田朱馬 | ガレージC | |
5 | 24 | 丹羽舜也 | LUCE MOTOR SPORTS | |
6 | 66 | 角田絢六 | SCUDERIA SFIDA | |
7 | 12 | 小林尚瑛 | Ash | |
8 | 38 | 新橋彩加 | Sigma Racing | |
9 | 22 | 今村颯星 | HIGUCHI RACING TEAM | |
10 | 69 | 黒川琥牙 | Ash |
●Avanti(19台) | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Pos. | No. | Driver | Team | ||||||
1 | 99 | 岡部 雅 | clubMYM with KC NAHGAHARA | ||||||
2 | 58 | 井上繁和 | GAINER TANAX with KC NAGAHARA | ||||||
3 | 63 | 室谷 匠 | Toko Sports RT | ||||||
4 | 71 | 木戸琢磨 | A TEAM Buzz Racing | ||||||
5 | 16 | 北山深翠 | FARM RACING | ||||||
6 | 10 | 小田宗孝 | HKC年金レーサーズ | ||||||
7 | 9 | 卜部謙一 | T-WEST-RS | ||||||
8 | 77 | 奥村 真 | RSスギムラ | ||||||
9 | 14 | 笠井雅進 | ハラダカートクラブ | ||||||
10 | 50 | 菅 祥二 | ハラダカートクラブ |
●AVANTI(19台) | ||||
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Pos. | No. | Driver | Team | |
1 | 99 | 岡部 雅 | clubMYM with KC NAHGAHARA | |
2 | 58 | 井上繁和 | GAINER TANAX with KC NAGAHARA | |
3 | 63 | 室谷 匠 | Toko Sports RT | |
4 | 71 | 木戸琢磨 | A TEAM Buzz Racing | |
5 | 16 | 北山深翠 | FARM RACING | |
6 | 10 | 小田宗孝 | HKC年金レーサーズ | |
7 | 9 | 卜部謙一 | T-WEST-RS | |
8 | 77 | 奥村 真 | RSスギムラ | |
9 | 14 | 笠井雅進 | ハラダカートクラブ | |
10 | 50 | 菅 祥二 | ハラダカートクラブ |
●YAMAHA SS(62台) | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Pos. | No. | Driver | Team | ||||||
1 | 95 | 冨田 蓮 | Team EMATY | ||||||
2 | 16 | 高村宏弥 | Higushi Racing Team | ||||||
3 | 35 | 千田琉貢 | Racinf Team YRHKS | ||||||
4 | 26 | 大槻 直 | Ash | ||||||
5 | 33 | 村松伸一 | Ash | ||||||
6 | 44 | 佐藤琉葵 | TOKAIDENSO DSM | ||||||
7 | 98 | MATSUSHITA MASAKI | T.オキツマツダPowerd by LUCE | ||||||
8 | 28 | 三宅右真 | HEROes 1048Style | ||||||
9 | 7 | 島津舞央 | ERS with SACCESS | ||||||
10 | 30 | 澤田寛治 | のりものクラブTIGRE |
●YAMAHA SS(62台) | ||||
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Pos. | No. | Driver | Team | |
1 | 95 | 冨田 蓮 | Team EMATY | |
2 | 16 | 高村宏弥 | Higushi Racing Team | |
3 | 35 | 千田琉貢 | Racinf Team YRHKS | |
4 | 26 | 大槻 直 | Ash | |
5 | 33 | 村松伸一 | Ash | |
6 | 44 | 佐藤琉葵 | TOKAIDENSO DSM | |
7 | 98 | MATSUSHITA MASAKI | T.オキツマツダPowerd by LUCE | |
8 | 28 | 三宅右真 | HEROes 1048Style | |
9 | 7 | 島津舞央 | ERS with SACCESS | |
10 | 30 | 澤田寛治 | のりものクラブTIGRE |
●SUPER SS(47台) | |||||||||
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Pos. | No. | Driver | Team | ||||||
1 | 4 | 佐々木克行 | チーム広島 遮二無二ヒストリー | ||||||
2 | 42 | 伊藤英彦 | チーム広島 RTヒストリー | ||||||
3 | 18 | 岸 秀行 | ERS with 大阪鶴見法律事務所 | ||||||
4 | 62 | 松本宗悟 | きのくにカートランド | ||||||
5 | 44 | 田代吉彦 | ハラダカートクラブ | ||||||
6 | 60 | 光田 拓 | Msistem+Murata Auto Service | ||||||
7 | 30 | 野嵜弘樹 | モアコラージュTQS | ||||||
8 | 46 | 月岡雅隆 | チームエッフェガーラ | ||||||
9 | 95 | 横田隆二郎 | F's CLUB | ||||||
10 | 25 | 田中 哲 | RL astech |
●SUPER SS(47台) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Pos. | No. | Driver | Team | |||
1 | 4 | 佐々木克行 | チーム広島 遮二無二ヒストリー | |||
2 | 42 | 伊藤英彦 | チーム広島 RTヒストリー | |||
3 | 18 | 岸 秀行 | ERS with 大阪鶴見法律事務所 | |||
4 | 62 | 松本宗悟 | きのくにカートランド | |||
5 | 44 | 田代吉彦 | ハラダカートクラブ | |||
6 | 60 | 光田 拓 | Msistem+Murata Auto Service | |||
7 | 30 | 野嵜弘樹 | モアコラージュTQS | |||
8 | 46 | 月岡雅隆 | チームエッフェガーラ | |||
9 | 95 | 横田隆二郎 | F's CLUB | |||
10 | 25 | 田中 哲 | RL astech | |||
●ROK-SHIFTER(15台) | |||||||||
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Pos. | No. | Driver | Team | ||||||
1 | 7 | 小熊孝誠 | HRT | ||||||
2 | 50 | 伊藤聖七 | Ash | ||||||
3 | 21 | 井上隆太 | ラムレーシング | ||||||
4 | 10 | 水越健太(M) | MOMOX KART RACING | ||||||
5 | 11 | 大木一輝 | MOMOX KART RACING | ||||||
6 | 4 | 岡本孝之(M) | ハラダカートクラブ | ||||||
7 | 15 | 酒井畝那 | MID competition | ||||||
8 | 24 | 中里龍昇 | Tony Kart Racing Team japan | ||||||
9 | 9 | 大和田夢翔 | HRT | ||||||
10 | 14 | 川口共水(M) | RS nakatsuchi |
●ROK-SHIFTER(15台) | ||||
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Pos. | No. | Driver | Team | |
1 | 7 | 小熊孝誠 | HRT | |
2 | 50 | 伊藤聖七 | Ash | |
3 | 21 | 井上隆太 | ラムレーシング | |
4 | 10 | 水越健太(M) | MOMOX KART RACING | |
5 | 11 | 大木一輝 | MOMOX KART RACING | |
6 | 4 | 岡本孝之(M) | ハラダカートクラブ | |
7 | 15 | 酒井畝那 | MID competition | |
8 | 24 | 中里龍昇 | Tony Kart Racing Team japan | |
9 | 9 | 大和田夢翔 | HRT | |
10 | 14 | 川口共水(M) | RS nakatsuchi |