●EV部門
好ダッシュを決めたイゴール・フラガ 全日本初優勝！　

  今大会はレースフォーマットは前回と同じ。1周計測のタイムトライアルの結果をもとに、奇数順位が予選A組、偶数順位が予選B組となり、それぞれの上位3人ずつがA決勝へ進出。４位以下がB決勝へと進むこととなる。

シリーズポイントは上位６位までしかつかないため、タイトル争いを考えるとA決勝へ決勝に残るのは必須となる。

前回までのランキング順で出走順番の抽選クジを引いたタイムトライアル。トップタイムをマークしたには、SUGO大会で連続２位となっていた小高一斗。直前の公式練習でもトップタイムをマークしており、このTTでは２番手にコンマ２秒の大差をつけた。２番手にイゴール・フラガ、３番手に鈴木恵武が続いた。

２組に別れた予選ヒート。A組はグリッド通りの小高、鈴木恵武、鈴木悠太の順でA組は決勝進出を決め、B組ではスタートで３番手に上がった佐藤蓮が最終的には２番手まで上がり、イゴール・フラガ、佐藤、白石いつもがA決勝へと進んだ。このレースフォーマットは２回目だが、女性ドライバーがA決勝進出を果たすのは白石が初となる。

先に行われたB決勝では、予選終了までアクセル全開になっていなかったトラブルが判明、修復した三村壮太郎が独走でトップチェッカーとなる。

メインのA決勝。スタートダッシュが良かったのはイゴール・フラガ。１コーナーアウト側から小高の鼻先を抑えトップに躍り出る。小高もチャンスを狙うが、まずはイゴール・フラガが抑えきりオープニングラップを終えると、小高を突き放していく。

その小高には鈴木悠太が襲いかかり２番手を奪うが、ここは小高も踏ん張り再逆転。これにより、一時は１秒半ほどまで広がったトップと２番手との間隔だったが、ジリジリと小高が詰めていく。

しかし、仕掛けようと入ったところで入りきれず、また差が広がるといった展開となり、逃げ切ったイゴール・フラガが初優勝。小高は３戦連続での２位ながらランキングトップに浮上。３位鈴木悠太となった。

ランキングトップに浮上した小高は、最終戦で３位以上ならば自力でのタイトル獲得。思えば、EV初年度にチャンピオン獲得圏内でフィニッシュしながら、チェーンガード脱落により失格となり初代チャンピオンを逃した小高。その時の忘れ物を拾うことができるか。

各種イベントも好評！

今回も前回同様に一般来場者向けイベントが充実。レンタルカートではタイムアタック＋レース、同乗走行は鈴木亜久里氏や小高一斗、佐藤蓮、金本きれいらがアテンド。

さらに普段は屋内コースでしか走れないキッズカートでの屋外走行や当日募集のグリッドボーイ＆ガールと、様々なイベントが好評だった。

また当日はダンロップが長く支援しているピンクリボン月間のPRブースを展開。トークショーなどを行った。こちらの模様は 別途レポート する。 


 

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▲スタートで勝負を決したイゴール・フラガが初優勝

▲スタートダッシュで後れを取った小高一斗は３度目の３位

▲一時は２番手に上がった鈴木悠太が表彰台獲得。フォーミュラカレッジ受講権を獲得

▲今回も各種イベントが好評だった

▲女性ドライバー最上位となった白石いつもにはダンロップ賞が贈られた